古民家リノベーションは極まると新築を超えた魅力が生まれる。我が家の「劇的ビフォーアフター」写真記録。

2020年9月23日出雲で古民家暮らし

うちの古民家リノベーション工事のビフォーアフター写真とともに、リフォームのポイントを解説していきます。

建物リフォーム

玄関のビフォーアフター

玄関ビフォー
玄関アフター

玄関の場所はそのままです。

元のイメージをあまり崩さずに木の板を貼って落ち着いたものになりました。

玄関土間のビフォーアフター

玄関土間ビフォー
玄関土間アフター
玄関土間アフター

旅館のような雰囲気に憧れて畳敷きの広めの玄関にしてもらいました。

簡単なお客様応対はここでできるので便利です。

大黒柱のビフォーアフター

大黒柱ビフォー
大黒柱ビフォー
大黒柱アフター
大黒柱アフター

大黒柱はしっかりした太さで色艶や風合いもいいので、よく見えるようにしてもらいました。

大黒柱の陰影を活かせるように置型ライトにしています。

ところでだいぶ柱や壁が「増えて」いることに気づかれたでしょうか。

柱・筋交い・耐力壁を追加することで耐震性能を出しているわけです。

これも中古住宅リノベーションでは重要なポイントです。

台所のビフォーアフター

台所ビフォー
台所ビフォー
台所アフター②
台所アフター

キッチンは場所を移動しました。ビフォーは北面、アフターは南面です。

真ん中にアイランド作業台を置くため、コンパクトな壁付けのシステムキッチンを入れました。

コンロはIHでオール電化。床はプラスチックタイルなので食べこぼし等で汚れても平気です。

部屋のビフォーアフター

部屋①のビフォー
部屋①のアフター

子ども部屋です。梁はそのまま現しています。

角部屋で2面に屋根がある加減で面白い天井をしています。

床はというと構造用合板が丸出しです。コストカットのため床張りが省略されました。

子どもが大きくなった頃に趣味に合わせてDIYすればよいかなと思います。

部屋①ビフォアー
部屋②のビフォー
部屋①アフター
部屋②のアフター

斜め天井に合わせたカーブが美しい梁があったので隠さずそのまま利用しました。

一部柿渋と煤で塗装してあります。

ここでもコストカットのためクロゼットのドアが省略されるなどしています。

クロゼットのドアって意外となくても全然困りません😅

屋根裏ビフォーアフター

屋根裏ビフォー
屋根裏ビフォー
屋根裏アフター
屋根裏アフター

屋根裏では蚕を飼われていたようです。立派な煤竹もあったので内装に利用し、余った煤竹はそのまま頂戴しました。

わが家では天井に高低差があるので屋根裏もおおきな段がついています。電気とコンセントを付けてもらい物置として活用しています。

耐震補強の金具が多数打ち込まれた他はほとんど手は入っていません。この空間は断熱されていないので、夏は暑く冬は寒いです。虫も出ます

家の裏側ビフォーアフター

裏側ビフォー
裏側ビフォー
裏側アフター
裏側アフター

裏側は崩れてきた土砂で一部床下が埋まり、家の木材がだいぶ傷んでいました。

工事中見学すると崖側の木材を取り替えたり傷んだ部分を挿げ替えをしたりしてありました。

土砂はショベルカーで掻き出し、建物に向かって張り出した木を伐採し、また土地全体が少し斜めになっていたので地面を掘って水平に直すなどしていました。

その後、水はけを考えて排水溝を敷かれています。

工事としてはこのあたりが一番大変だったみたいです。

家の外壁ビフォーアフター

外壁ビフォー
外壁ビフォー
外壁アフター
外壁アフター

外壁のあまり人目につかない部分はガルバリウム鋼鈑を全面に張られています。

屋根は良い状態だった(10年ほど前に葺き替えされていた)ため、一部瓦が交換された程度でほとんど手が入っていません。

正面と基礎のビフォーアフター

正面と基礎ビフォー
正面と基礎のビフォー
正面と基礎のアフター
正面と基礎のアフター

犬走り(周囲のコンクリ)は補修し再利用して使いました。

基礎は究極技法「家揚げ」によって完全にベタ基礎を作り直してもらいました。

ここは特筆したいポイントです。なんせこのために色々コストカットして基礎工事に回すお金を捻出したのですから…。

完全新築の水周り部分

水周りは木材の痛みが激しかったため、完全に新しくなりました。

お風呂場のビフォーアフター

お風呂場ビフォア
お風呂場のビフォー
お風呂アフター

お風呂にはごく一般的なユニットバスを入れました。

オール電化なのでお湯はエコキュートになります。

造作の洗面台
造作の洗面台

洗面台は造作でつくってもらいました。

せっかく一戸建てを立てるなら、一箇所くらいは造作の設備があると嬉しいですね。

たまたま倉庫に余ったタイルがあったということで、背面に貼り付けてもらいました。

力をいれた断熱改修

かなり断熱には力を入れてもらいました。

全面吹付け断熱材
全面吹付け断熱材
屋根裏の床(つまり居室の天井です)
屋根裏の床(つまり居室の天井です)

断熱材は吹付けタイプのものが使用されました。古民家は気密を高めるのが難しいそうですが、これでそれをある程度カバーできるとのことでした。

基礎をベタ基礎につくりなおした事がここで生きてきます。基礎の内側でしっかり断熱することで、冬の足元の寒さを防ぐことができるのです。

総樹脂窓と壁の厚さ
総樹脂窓と壁の厚さ

15センチの断熱材が入っているために出窓のように見えますが、これは純粋に壁の厚さです。極論すると壁の厚さイコール断熱力です。

窓にはAPW330とAPW331(総樹脂ペアガラス)を採用となりました。2回の冬を越しましたが、いまのところ結露は見られません。

ただし、窓はもっといいやつにすればよかったな…と思います。トリプルガラスの樹脂スペーサータイプ、あるいは輸入品の木製サッシとか素敵なのが色々出てきているみたい。

お金は…どこかの床をコストカットすれば捻出できたのでは❓🤔(❓)

家の弱点はやっぱり窓なんです。みなさんもぜひご留意ください。

…とか言いながらも十分快適なんですけどね。家庭用の普通のエアコン1台だけで十分全館冷房・全館暖房をこなしています。

24時間換気の給気口。つねに外気が入ってきます。山あいなので花粉フィルタをつけました。

中古住宅リノベーションにとって24時間換気システムは重要なポイントです。

古民家を現代的にフルリノベーションするという事は、気密性と断熱性の向上を意味します。であるならば24時間換気は必須となるのです。そもそも新築では設置が義務付けですからね。

これはシックハウス対策や結露・カビ対策であるとともに、住環境を非常に快適にしてくれるものでもあります。

うちではワンコ🐶とメダカ🐟を室内で飼っているのですが、ほとんど匂いが気になりません。これは24時間換気の力が大きいと思っています。

最後に。

このブログでは何度も書いている事ですが、「基礎」と「断熱」はあとでやり直すことができません。

内装や設備・インテリアをグレードの高いものにするのも好みとは思いますが、構造や躯体に費用をまわしたほうが長期的にみるとコストパフォーマンスが高くなります。

なぜなら、設備は10年もすれば壊れてしまいますが、躯体が壊れることはないのですから…。

この「劇的ビフォーアフター」の記録がのちのみなさんの役に立つ事を願っております。