まるでサーカスのような「空師」の技術にビックリ。「特殊伐採」の世界をご紹介。

2020年5月22日出雲で里山暮らし

家の屋根にかかえる樹の落ち葉の処理が大変なので、伐採をすることにしました。

このとき「特殊伐採(空師)」という専門会社にお世話になったのでご紹介します。

まるでサーカスのようなすごい技術を見せてくれました。動画あり。

屋根に被さる落葉樹の伐採を決意

家の裏に大きな落葉樹が数本あり、屋根の上に大きく被さっていました。

どんぐりも落ちてくる木

秋になるとこの木から葉っぱがどんどん落ちてきて、雨樋や雨水桝を埋めていました。

雨樋が枝や葉っぱでいっぱいに

とにかく掃除が大変で、面倒。

排水路もかなしいことに

よってこの冬、これはもう面倒くさすぎと判断し、伐採を決意しました。

特殊伐採「空師」の専門会社を発見

まず森林組合へ木の伐採依頼をしてみたのですが、なんと見積もり金額が◯十万円…。これはクレーン車で吊るして切るためだそうで、そのチャーター代が高額になるようです。まあ、屋根に大きく被さってるし仕方がないですよね…。

とは言え、◯十万円となるとちょっと厳しく、しばらくお金をためるまで我慢するしかないか…とうなだれていたのですが、あきらめきれずググっていると面白い会社さんがみつかりました。

「きこり」は雲南市にある会社さんのようです。特殊伐採(空師)とは…。と言うことで連絡をとると、現地見積もりをしてくれるということで、早速家まできてみてもらいました(見積もりは無料でした)。

実際の樹木を見上げながら社長さんいわく、

楽勝ですよ

ウム…?楽勝…??

見積もられた伐採費用もなんと◯万円程度。この価格で商売になるのか逆に心配なほどです。ぜひお願いしますと仕事を依頼しました。ただバックオーダーがたくさんあり順番待ちとのことだったので、伐採の日を楽しみに待ちました。いったいどうやって切るのか…。

特殊伐採の技術にびっくり

職人なクルマ

3人のチームでやってきてくれました!

ワイヤーなマシン

まず機械を設置されました。これはワイヤーをエンジンでひっぱるというだけのわりあいシンプルな機械のようです。キャタピラがついてて自走できるみたい。

木に登る!

木の上に登っています!地上に伸びているロープは先程のワイヤーマシンにつながっています。これで一体どうやって伐採するのか? すぐ真下には家の屋根があります。お願いだから傷つけないで…。ハラハラしながら見守っていると…。

リフトされる木(アニメGIF)

すっげ!!

サーカス?

これは、ロープに宙吊りになって片手で枝を払っています。一体どういうスキルだ…。

林業関係者の知人が「きこりさんの技術は高いから必ず見ておくように」的な噂を聞いていたそうなのですが、これか〜という感じです。

ビフォーアフター

作業を眺めていると、あれよあれよというまに数本の木が綺麗さっぱり切り倒され(ぶつ切りにされ)ました。もちろん建物にはなんのダメージもなし。

before
これが
after
こうなりました!

うちの場合は伐った木を放置しておく場所がありましたので、そこまで運んでもらいました。その際にもワイヤー巻取りマシンが活躍しており、この機械汎用的すぎです。

特殊伐採には「チーム」が大事

休憩時間にコーヒーを差し入れなどしながら雑談にまぜてもらい色々お話を伺ったのですが、ことに強調しておられたのが「チーム」についてでした。

技術も大事だけど、チームが大事。このチームでないとこの仕事はできない…といったようなことを言われてました。そして、このチームで難しい木を切るのが楽しいのだそうです。

それから、ベテラン2人+若手1人という構成で、若手の人に教えたりチャレンジさせたりしながら仕事をしていたのが印象的でした。

(自分も業種は違えどチームについて大変重要視しており、こんなチームで仕事ができたらいいなと思い、少々羨ましく感じました。)

きこり…只者ではない!木の事で困ってる人はぜひ連絡してみてください。おすすめです。

→ きこりの公式サイトはこちら