空き家リノベーション推進プロジェクト「みんなで育てる家づくり」がスタート!

2020年11月21日古民家暮らし

「出雲で暮らす」は、中古住宅(空き家)活用の新たな取り組みとして、主に居住用住宅としての中古住宅(空き家)リノベーションを推進するプロジェクト「みんなで育てる家づくり」をスタートしました。

ざっくり説明すると

いま、社会問題化するほど、たくさん発生している中古住宅(空き家)。

居住用住宅として中古住宅(空き家)を考えた時、古い家屋は住宅性能が低くそのまま入居することは住環境面を考えると心もとないと言わざるをえません。

ところが、高い技術をもった工務店の手でリフォームを行うことで、比較的安価に安心して住むことが可能となります。

これが「みんなで育てる家づくり」の基本コンセプトです。

さらに、家づくりを自分ごととして楽しんでもらうために、ユーザーによるDIY(体験)を重視しているのもこのプロジェクトの特徴です。

これは、木造建築の高い技術力を持ちながら大手ハウスメーカーとの新築競争に苦戦する地域の小さな工務店にスポットを当てていく取り組みでもあります。

プロジェクト「みんなで育てる家づくり」は「中古住宅(空き家)リノベーション」という1点で、工務店・ユーザー・地域をつなげるオープンなコミュニティを目指しています。

このプロジェクトの目的

「みんなで育てる家づくり」は「若い人(とくに子育て世帯)にきちんとした住宅に住んでもらいたい」という思いからスタートし、いくつかの目的を持っています。

若い人にきちんとした住宅に住んでもらいたい

ピンクの豚の貯金箱

ハウスメーカーで新築住宅を買おうと思ったら安くて2000万円から。

個性的な唯一無二の注文住宅ともなれば、3000万〜4000万円といった資金が必要となります。

これはいまの若い人には負担が大きく、35年ローンを組むような時代でもありません。

それでは安い家にしようと言うことで、それなりの中古住宅(空き家)を買って住めばいいのでしょうか?

古い中古住宅(空き家)は、住環境の面で見ると不安があります。

わたし自身、寒くて結露する古民家に住んで喘息(ぜんそく)になってしまったという苦い経験を持っています。

この点、きちんとした技術でリノベーションした家なら安心して住むことができます。

資金的リスクを抑え、きちんとしたマイホームを手にしてもらえるのです。

家づくりという体験を人生最大の思い出にしてほしい

ペンキで木材を塗る様子

ハウスメーカーの新築建売はまるで「お買い物」のよう。

そこに「体験」という光を当てたいのです。

家づくりを人生最大の思い出にしてほしいということ。

大工さんと一緒に現場にはいってDIYという体験も楽しめる仕組みも考えています。

中古リノベーションの結果手に入るのは、世界に1つしかない唯一無二の家です。

一生に一度の「マイホーム購入」は、もっとすてきな思い出にできるはず。

そして、家づくりを自分ごととすることは、その後の保守費用の低減にもつながるのです。

持続的な空き家対策と地元工務店の生き残り策

中古住宅(空き家)対策というと、とかくNPOとか補助金といった「お金をかけない」イメージがありませんか?

それでは活動としての持続性に欠けるのでは…と感じています。

きっちり工務店さんにお金が入る仕組みをつくりたいのです。

地元の工務店さんの生き残る道筋をつくりたい。

なぜなら、中古住宅(空き家)のリノベーションには高度な木造建築技術が必要だからです。

地元の工務店が姿を消すとすれば、それは同時に中古住宅(空き家)対策も頓挫する時でしょう。

継続的な中古住宅(空き家)対策を実現したい。

これも「みんなで育てる家づくり」プロジェクトの目的の1つです。

今後進めていく取り組み

出雲で暮らすの「みんなで育てる家づくり」プロジェクトは、主に島根県東部地域を対象として活動を推進する方針です。

工務店コミュニティの構築

中古住宅(空き家)を改修する技術力を有した島根県東部地域の工務店さんのネットワークが必要です。

「みんなで育てる家づくり」では特に「居住用住宅としての利用」を主目的としているため、高断熱住宅のノウハウを兼ね備えた工務店さんの力を必要としています。

また、リノベーションについての技術勉強会やユーザー向けセミナーを定期的に開催し、工務店同士のネットワーク構築の場も提供していきます。

これはあくまでも「オープンなコミュニティ」として、中央集権的ではなくゆるいつながりを目指します。

物件(空き家)データベースの構築

イメージとしては空き家バンクに近いものになります。

ただしネット上には詳細情報を晒さず、本気度の高いユーザーに個別に案内していく形態をとります。

ここを推進するためには、自治体や自治会(町内会)との連携も重要となります。

この点において、「出雲で暮らす」は公平な立場で地域・工務店・ユーザーの間に立つことができると考えています。

中古住宅(空き家)を利用した住宅販売営業手法についても、工務店コミュニティで共有していきます。

各種団体との連携

島根県東部地域には中古住宅(空き家)活用や古民家リノベーション関連のいくつかの団体が存在します。

「みんなで育てる家づくり」の取り組みは、それらの団体と競合するものではなく、補完するものです。

また、本プロジェクトへの参加はなんらの制約や縛りを伴うものでもありません。

各種団体とは、情報共有やコラボレーションなど、連携を進めていきたいと考えています。

参画したい方を大募集しています!

そもそもこのプロジェクトをはじめた理由

わたしは建築関係の仕事をしているわけでもなく不動産関係者でもありません。

それなのに何故こんなことをやろうとしているのか?

それは【自宅の古民家リノベーション体験が良すぎた】からです。

品質面・費用面・体験、あらゆる面で満足度が非常に高かったのです。

これは自分一人のものにしておくのはもったいない!

そう感じたため、思わずこのような活動をはじめてしまいました…。

ぜひ一緒にやりましょう!

こういった経緯ですので、知識も経験もなにもかもが不足しております。

ぜひ出雲の皆様のお力を頼らせてください!

  • 古道具・古民具に興味のある方
  • 地域コミュニティが好きな方
  • DIY好きの人
  • 工務店さん
  • 設計事務所さん
  • その他どんな業種の方でも!

「こんなことすると面白いかも?」「こことコラボすると面白いんじゃ?」といったご意見も大歓迎。

一緒にこのプロジェクトを推進してくれる仲間を大募集しています!