なぜ古民家イベントをやろうと思ったのか

2020年3月31日出雲の空き家

「ハイスペック古民家トークイベント(2020年3月7日)」という催しをやります。なぜこのイベントをやろうと考えたかを書きます。少々感覚的な話が多いのですが…。

なぜやろうと思ったのか

わたしはこのような仮説を持っています。

  • 若い人を中心に自然に囲まれた暮らしを望む人は増えている
  • 自然に囲まれた土地で暮らしたかったら里山古民家くらいしか選択肢はない
  • 壊して新築でもいいけどちゃんと直して住宅として使うとオトク

これを若い人に周知をしていきたいということです。○○ホームといった大手の住宅メーカーさんがどうしても最初に選択肢に上がってくるとは思うけど、他の選択肢もぜひ知ってほしい。

そのためには「古民家をほしい人たち」「古民家をなおせる人たち」のコミュニティが必要だ、と思ったのです。

行政とか業界団体とかではなくて、ゆるいつながりでお互いに協力しあえるような、そんなつながりができたらいいなと思います。

  •  若い人は良い暮らしをオトクに手に入れ
  •  業者さんはウデを生かした仕事でナリワイを得て
  •  古民家の処分に困っている人は応分の利益を享受する

そんなWin-Win-Winな取り組みが育っていけばと妄想しています。ボリュームゾーンではなくニッチな世界であるからこそ、これはなりたつ可能性があるのではと思っています。

どういう経緯でスタートしたのか

当ブログで古民家リノベーションについていろいろ書いていた事がもちろん根本にはあるのですが、直接的には以下の「空き家対策セミナー」に参加したのがきっかけです。

たまたまこのセミナーには知り合いが数名参加しておりましたので、なにか空き家関係で成果がでたら報告しあおうねという程度の話になりました。

そして、できることを考えるうちに、とりあえず勉強会でもやってみるか〜とスタートしたのが今回のイベントです。

もう少し詳しい背景

この1年というもの、空き家関連でいろいろな人にお話を聞きました。どの方も口をそろえてこう言います。

「現実に空き家はたくさんある。だけど表には出てこない。」

執念でみつけだした古民家
執念でみつけだした古民家

たしかにそれはあるとは思うのですが、実際に空き家を手に入れた方々に共通するのは「絶対ここに住みたい!」というハートでした。そのハートに引き寄せられるように良い物件との縁が生まれている。

これはオカルトな話ではありません。

「ほんとにこんなとこに住みたいの?」と周囲の関係者が疑念をもっているうちは良い物件を紹介してもらえることはないという事です。この人は冷やかしではなく本気なんだなと思うと協力をしたくなるものです。

もう一つはお金の問題。

とかく空き家というと「お金がないから中古物件」「古い家屋だから安く」というイメージがあると思います。とくに企業であるなら「儲けにならないなら動かない」となるのは致し方ない事です。不動産屋や建築会社もそういう状況では本気にはならないでしょう。

「本気の人々」を結びつけるコミュニティを作りたい。

この2つの課題へのわたしなりの回答が「ゆる里山」「ハイスペック古民家」「実は暮らしやすいポツンと一軒家」というコンセプトです。

コンセプト

空き家は社会問題化しています。しかし、古い家屋は住宅性能が低く、そのまま入居することは地震や健康について考えると心もとない(推奨できない)と言わざるをえません。

ところが、新築住宅と同程度の費用をかけてフルリノベーションを行うことで、新しい価値を生み出すことができるのでは…。と言うのが「ハイスペック古⺠家」のコンセプトです。

そして、里山の古⺠家には「自然に囲まれて落ち着いた生活」という現代人に強く訴求するポテンシャルを秘めています。

対人関係や近所付き合いに悩まされることの少ない暮らし。これが「実は暮らしやすいポツンと一軒家」(番組名パクってるのはなんとかしたいけど)。

里山というと農林業従事者しか住めないと思われがちですが、実はそんなことはないのです。わたしがそれを証明しています。

陶芸をしているわけでもカフェ経営をしているわけでもありません。ただ「住んでいる」だけ。これを「ゆる里山」と名付けました。

これらはいくつかの制約や仮説からできているモデルなのですが、うまくいけば空き家対策の1側面程度にはなれるのではないかと思っています。

空き家対策を能動的に

先述のセミナーでは「空き家予備軍」という考えかたを学びました。そこから「空き家対策はもっと能動的にできるのではないか」とわたしは考えています。

空き家対策というと行政やNPOのやること…というイメージがあります。それだけではなく、お金の回る世界になってほしい。みんながいろいろな形のプラスを得られる世界になってほしい。

廃墟のような空き家だけではなく、水面下には膨大な数の「予備軍」が眠っている。そう考えるとこれはチャンスだと思いませんか?

このイベントには不動産・建築会社の方にもぜひ来ていただきたいと思っています(当日は営業行為は禁止ですが)。一緒に空き家コミュニティ、つくりましょう。