古民家に造詣の深い建築チームと一緒に過ごしたお祭りのような家造り。

2020年7月16日出雲で古民家暮らし

建築会社さんやインテリアコーディネータさんが何から何まで自由にカスタムさせてくれた幸運なこのおうち。

特に古民家の雰囲気を残すために色々と提案していただいたことについて紹介します。

玄関の土間にタイル代わりの天然石の石並べ

インテリアコーディネータさんに、玄関の土間にタイル代わりの天然石を埋めると素敵ですよ。と提案されました。

下地のコンクリが打ってある玄関
下地のコンクリが打ってある玄関

インテリアコーディネータさんにアドバイスを貰いながら、一段コンクリで打って乾かした玄関土間に家族みんなで用意された沢山の平石を手に取り「あっちの石がいい」「この石は動かさないで」等、色々言い合いながら楽しく平石を並べます。

玄関の完成写真
玄関の完成写真

よく踏みそうな箇所に日本庭園の踏石を意識して配置しています。

コンクリの本来の色グレーでは石の良さが半減しそうだったので石の周りは砂浜のような優しい色のカラーコンクリを選びました。

玄関全体
玄関全体

玄関全体の雰囲気にとてもマッチしていてお気に入りの土間です。

庭園を管理しているような気分になるので掃き掃除も苦になりません。

玄関踏石
玄関踏石

そしてこの玄関から一歩外に出ると、建築会社さんがわざわざ探してくれた大きな玄関踏石があります。

大きさ・形・高さ等どれをとっても我が家に丁度いい完璧な踏石です。

古民家に有った古材建具を新居でも取り入れよう

取り壊された別棟と古民具
取り壊された別棟と古民具

古民家を買い取ったとき一緒についてきた沢山の小道具や建具。

私も古いもの好きなこともあり、インテリアコーディネータさんの提案で新居の随所に取り入れられる事になりました。

また建築会社さんの倉庫にあったものやryerの実家からも古い建具を沢山提供していただきました。

蘇った繊細なデザインのおしゃれな障子。

寝室に使われた古い障子
寝室に使われた古い障子

ryerの実家から見つかったこの古い障子は全部で4枚ありました。

ところどころ木が欠損していましたが、木組みの繊細さが気に入りました。

障子の取り付けられた寝室
障子の取り付けられた寝室

色々検討した結果、寝室の窓に障子としてはめてもらいました。

部屋の天井の無骨さと障子の繊細さが引き立て合っています。

よく見ると木組みの壊れた箇所は職人さんによって綺麗に補修され、とてもきれいな建具に蘇っていました。

障子を活用する素敵なアイディア

その他にもインテリアコーディネータさんが、障子を活用する提案してくれました。

全部は叶いませんでしたが、とても素敵だったのでご紹介します。

ニッチ(壁だな)に付ける障子
ニッチ(壁だな)に付ける障子

壁のニッチの棚に障子を付ける事も考えました。中にライトを仕込んでも素敵そうでした。

障子を衝立にリメイク(建築会社サンプル品)
障子を衝立にリメイク(建築会社サンプル品)

障子に壁紙を貼って、後ろを蝶番で止め衝立にリメイクする提案。サンプル品を見せていただきましたが、とってもおしゃれでこれは今後機会があれば是非作りたいです。

今はもう作られていないレトロで可愛い模様の磨りガラス

別棟のガラス窓
別棟のガラス窓

古い別棟を建て壊すことが決まり、最後に少し見学させてもらいました。

新居で使えそうなものがあれば何でも言ってくださいねとインテリアコーディネータさんに言われたので目を皿のようにして探していると、階段を登った先にクローバー柄の磨りガラスが嵌った窓を見つけました。

クローバー柄の磨りガラス
クローバー柄の磨りガラス

可愛い!と思って眺めていると、近くにいたインテリアコーディネータさんが「こういうデザインの磨ガラスは今はもうどこも作られてないんですよ。」とポツリと話されました。

このまま取り壊すのはもったいないので家の内装に使えたらと話すと、古いガラスを割らずに外すのは職人さんでも難しいことだそう。いちおう建具屋さんに頼んでみて、もし無事に使えたら部屋の扉に嵌めましょうとのことでした。

そして、ある日建築現場に向かうと、

部屋の扉に取り付けられたガラス
部屋の扉に取り付けられたガラス

なんとクローバー柄のガラス窓がついていました。建具屋さんの努力もありなんとか外すことが出来たとのことでした。

ダメ元で頼んだので、まさかこんな可愛いガラスが扉に付けれるとは思わず本当に嬉しかったのを覚えています。

子供部屋の扉
子供部屋の扉

今は手に入らない貴重なガラスなので、大切にしたいです。

貴重で価値のある煤竹の豪華な天井

前の家から出てきた煤竹
前の家から出てきた煤竹

リノベーションする前の家の屋根裏から囲炉裏に長年燻されて真っ黒になった煤竹が出てきました。

工務店さん曰くとても貴重で高価なものだそうで、ぜひ内装に使いましょう。と提案を受けました。

ではどんな風に使ったかというと、

玄関の天井
玄関の天井

天井に貼られました。

煤竹を貼り付け途中の天井
煤竹を貼り付け途中の天井

煤竹の一本一本を丁寧に洗浄して長さを揃え、太さやバランスを整えた後、それをきつい体勢になりながらまた一本一本釘で打ち込む。という大工さんの大変な苦労の末に出来上がりました。

塗り壁と煤竹天井
塗り壁と煤竹天井

おかげでリフォームとは思えないほど重厚で豪華な天井になりました。

煤竹の貼られた手洗い
煤竹の貼られた手洗い
手洗いの天井
手洗いの天井

そして和風のお手洗いの天井にも使われました。和をイメージした空間が一気に本格的になって大満足です。

こんな思わぬ贅沢ができたのは古民家改修ならではかもしれません。

煤竹は磨けば磨くほど艶が出て美しいそうなので今後なにかに使えるかもと余った煤竹は頂きました。

立派な鎧壁と格子戸

鎧戸のような立派な木の壁
立派な鎧壁

もとの家に付いていた立派な鎧壁。小さい物置になっており裏側には3枚の格子戸が付いていました。

格子の壁(左)
鎧壁(左)

あまりにも立派で印象的だったのでリフォーム後も壁の一部に組み込みました。

玄関の格子戸
玄関の格子戸

そして内側に付いていた格子戸は、わざわざサイズを合わせ玄関に目隠しとして付けていただきました。格子から漏れる光はついうっとりと眺めてしまう美しさです。

おしゃれなガーデンルームにお寺から来たありがたいガラス戸&ちょっぴりDIY

建築中のガラスのないガーデンルーム(右側)
建築中のガラスのないガーデンルーム(右側)

建築当初「出来たらで構わないのですが…」とそっと希望した木枠のガラス戸で出来たガーデンルーム風空間。

木枠のガラス戸なんてなかなか無いし予算的に厳しいので無理かと思っていたら、建築会社さんが「ちょうどよかったね!少し前にお寺を改修したときに木枠のガラス戸要らないから引き取ったところだよ。それをあり合わせれば行けるよ!」とのことでした。

長年立派なお寺で使われていたガラス戸でありがたくも希望が叶い、ガーデンルームを作っていただくことになりました😊

そして早速ガラス戸が保管されている倉庫に行きました。

倉庫に眠る建具
倉庫に眠る建具

行くと建築会社さんに「どれでもどうぞ!」と言われ目の前には沢山のガラス戸。

どれも木枠でレトロなガラスが嵌め込まれ、「全部使いますね!」と言いたい気持ちを抑え、素敵な格子のガラス戸を数枚選びました。

そして出来上がったのがこちらです。

ガーデンルーム外観
ガーデンルーム外観

家の外観にしっかりと馴染んでいます。

ガーデンルームの様子
ガーデンルームの様子

ガラス戸を開けると、ガラス戸のおかげで明るいサンルームのような空間になっています。

土間に埋め込まれているレンガも自分たちで配色・配置を決めました。高さが色によって違うので、大工さんが丁寧にそれぞれ高さを揃えて真っ平らにしてくれました。

自分たちでレンガを配置した後「適当な感じで埋めてもらえたら大丈夫です!」と言っていた自分がとても恥ずかしく思えるほど完璧な美しい仕上がりでした。

水道蛇口も付いていて外のくつろぎスペースとして活用しています。

ガーデンルーム内、白く塗られた格子壁の裏
ガーデンルーム内、白く塗られた鎧壁の裏

中はカフェのようにしたくてペンキでDIYをして真っ白に塗りました。上で紹介した鎧壁の裏も真っ白けに塗りました😆

まだまだ棚を付けたりタイルを張ったり色々ちょこちょこDIYする予定です。ガーデンルームは我が家にとってサグラダ・ファミリアのような場所です。

お気に入り!紅葉の模様の磨りガラス戸

元々この家にあった紅葉の模様のガラス戸
元々この家にあった紅葉の模様のガラス戸

そして他にも、この家に元々使われていた紅葉の模様のガラス戸は気に入ってどうしても使いたかったので、

家の中のガラス戸
家の中のガラス戸

家の中にわざわざ設置スペースを作っていただきました。

家の中のガラス戸
家の中のガラス戸

紅葉の模様が美しいこのガラス戸は開けると奥の窓に本物の紅葉が覗いているのが私的大好きポイントです。

こだわりの家造りという一生涯の思い出

古民家の雰囲気に合わせるために、見える場所はもちろん目には見えないところにまでこだわって、ありとあらゆる提案や気遣いを建築会社さんにしていただきました。

自分たちだけでは決してこんなことは出来なかったでしょう。

アンティークに造詣の深いインテリアコーディネータさん・古民家を扱うことになれた建築会社さんと一緒にチームを組むことではじめて造り上げることが出来たものだと思います。

そして、今回利用したユニークで美しい古いものたちは、家を素敵に豪華にしてくれただけでなく、なんと言ってもタダだったのが本当に魅力的でした。

建築期間は楽しく熱く皆で夢中になったお祭りのような時間でした。

おかげで自分の家を建てるという概念を超えて、自分の人生の一部を作り上げたような、ものすごく貴重で贅沢な体験をさせてもらったと思います。

間違いなく一生涯の思い出になりました。