巨峰カルピスとホワイトリカーの誘引液でスズメバチトラップの効果は抜群だ!

2021年3月20日出雲で里山暮らし

虫画像大量注意😨

オオスズメバチは里山暮らしの天敵

花に集う虫
花に集う虫

里山にある一軒家に住み始めた私達。

里山は人間と獣や虫との境界が曖昧なので、家の周りでもたくさんの種類の生き物に出会います。

その中には絶対に出会いたくないものもいて…

そのひとつは『オオスズメバチ』。

家の建築途中にも見かけましたが、頭上をブーンと重低音を響かせて飛んでいくので刺されたらひとたまりもないのでヒヤヒヤします。

そこでこの土地で安全に暮らしていくために極力オオスズメバチを減らそうと、トラップを仕掛けることにしました。

ペットボトルでオオスズメバチ対策

キャップはスズメバチが好きな黒い色を油性ペンで塗りつぶし
キャップはオオスズメバチが好きな黒い色を油性ペンで塗りつぶし

3月の啓蟄も過ぎた頃に庭でも虫の羽音を聞くことが増えました。

3月下旬あたりからオオスズメバチの女王蜂が冬眠から目覚め巣作りをはじめるらしいので、この頃にトラップを仕掛け、捕まえることができれば女王蜂一匹に付き巣一個分減らせることになります。

トラップはこちらを参考にしました。

http://takibisociety.web.fc2.com/pages/guide/turedure/hornet.html

トラップとスズメバチ
トラップとオオスズメバチ

一週間ほどすると面白いほど、どんどん取れるように。

目の前でトラップに入っていく姿をみることも何度もありました。
たまに這い上がって出ていこうとするのもありましたがボトルを弾いて蜂を液体に落とし、ボトルをぐるぐる回して溺れさせていました。

オオスズメバチはぶどう好きと知り、ぶどうジュースや赤ワインで配合を変えてみましたが、全くオオスズメバチがかからなくなりました。

結局は上のサイトでおすすめされていた強烈な甘い香りの巨峰カルピスが最適のようです。お砂糖は黒砂糖を使ってみました。

木に吊るされたトラップ
木に吊るされたトラップ

開けた場所や木の茂っている所や風の通り道など色々な場所にトラップをおいてみましたが、一番採れたのは周りに葉が茂っていて影になっている場所でした。

ペットボトルから取り出されたスズメバチ
ペットボトルから取り出されたオオスズメバチ

ペットボトルが蛾やら女王蜂やらで一杯になりました…

もっとよく取るためのコツ

ペットボトルに入れられた囮の蜂
ペットボトルに入れられた囮の蜂

誘引剤を交換して継ぎ足すときは前に採れた蜂を囮に入れておくと誘われるのか、よく採れました。

溝のあるペットボトル
溝のあるペットボトル

溝のあるペットボトルは器用に登られてしまうこともあるのでやめました。

トラップの効果は抜群!時期の見定めは重要。

この取り組みはじつは昨年も行っています。

昨年は55匹以上の女王蜂と思われる蜂達が採れましたが、今年は20匹以下だったので明らかに減っていおり、効果は明らかに有ったように感じます。

働き蜂が出始める6月からは、沢山の蜂が集まってきてしまうので片付けたほうが良いようです。

それを知り去年は少し早めの5月中旬には片付けてしまったのですが、その後出てきたと思われる一匹のオオスズメバチが晩秋まで家の周りをウロウロしていたので困りました。

その蜂のために再度トラップを引っ掛けても他の虫しか捕まってくれず、年々天候が変わっているので、やはり時期の見定めが重要なのかもしれません。

スズメバチのペットボトルトラップの作り方

庭の桜
庭の桜

本格的に春を迎えた2020年。里山に住む者にとって身近で最大の天敵である虫、オオスズメバチ🐝を捕まえるため「蜂トラップ」を仕掛けた時のまとめです。

トラップの詳しい作り方

トラップは例年通り、こちらを参考にしました。

ハチトラップの誘引剤の材料
ハチトラップの誘引剤の材料
  • グレープ味カルピス 300cc (沢山使います!)
  • 酢 60cc 
  • 焼酎 90cc (焼酎かホワイトリカーの安く度数の高いもの
  • 砂糖 60g 
  • ウスターソース 少々

誘引剤の材料を揃え分量の通りに混ぜます。

誘引剤の巨峰カルピスのあま〜い美味しそうな匂いにつられ私も思わず味見をしたくなります。

この匂いならオオスズメバチがトラップにかかってしまうのも仕方ないと虫でもないのに何故か作るたびに納得してしまいます。

ペットボトルへ入れる

ハチトラップに誘引剤を漏斗で入れる
ハチトラップに誘引剤を漏斗で入れる

カッターでH型に切込みを入れたペットボトルに誘引剤を入れます。

去年まで使っていたペットボトルは2年使って中が見えづらくなっていたので、今年は近所のスーパーで凹凸の少なく安い炭酸水のペットボトルを買いました。

凹凸の少ないツルンと丸い炭酸用ペットボトルは虫が足をかけて登りづらいのでオススメです。

枝に引っ掛けられるよう針金を通したキャップを作りそのままボトルを閉めたらオオスズメバチトラップの完成です。

木にトラップを仕掛ける

枝に吊るされたハチトラップ
枝に吊るされたハチトラップ

早速木に吊るしました。

木陰に仕掛けられたハチトラップ
木陰に仕掛けられたハチトラップ

吊るす場所は木の木陰や通り道になりそうな場所にしています。

裏山に仕掛けられたハチトラップ
裏山に仕掛けられたハチトラップ

去年は家の前や通路は万全だったのですが裏へは気が向いておらず、裏山の家からそう離れていないような場所に巣を作られてしまったので今回は裏山の家に近い場所にも仕掛けることにしました。

家の前に下げられたハチトラップ
家の前に下げられたハチトラップ

これで今年のオオスズメバチとの遭遇が減ることを、祈っています。

蜂トラップの経過

今年は4月初旬頃がだいぶ寒かったせいか、設置してからしばらくはハエや蛾しかトラップにかかりませんでした。

今年はオオスズメバチは少ないのかなーと思っていたら…。

トラップに入り出られなくなるオオスズメバチ
トラップに入り出られなくなるオオスズメバチ

4月中旬を過ぎたころから、どんどんオオスズメバチが入ってきました。

トラップに入った沢山のオオスズメバチ
トラップに入った沢山のオオスズメバチ

捕まっているオオスズメバチを救おうとしてか(?)続々とトラップに飛び込んできます。

トラップを吊るして一週間採れたオオスズメバチ
トラップを吊るして一週間で採れたオオスズメバチ(5月中頃)

駆除のピーク時には一週間でトラップを交換しなければ追いつかないほどでした。

このトラップを使うのもこれで3年目なのですが、本当にオオスズメバチのみが駆除されます。

家の周囲にはいろいろな蜂が…ミツバチ・クマバチ・クロマルハナバチ・アシナガバチ・キイロスズメバチとバラエティ豊かに飛んでいます。

ピンポイントでオオスズメバチだけが穫れるので、良く考えられているものだといつも感心します。(作り方は上の関連記事をどうぞ)

駆除はオオスズメバチの女王のみ

オオスズメバチのアップ
オオスズメバチ(女王蜂)のアップ

回収したオオスズメバチを近くで見ると、ますます厳つい強面な見た目で、仮面ライダーとかに普通に出てきそうです。

ハチトラップにかかったオオスズメバチ以外でこんなに間近に見る日が来ませんように…といつも思います。

左が女王蜂、右が働き蜂。
左が女王蜂、右が働き蜂。

6月頃からは小さめでスリム体型のオオスズメバチが駆除されるようになってきます。これは働き蜂です。

働き蜂の数が増えてくると、トラップは逆に家の周りにオオスズメバチを誘うことになってしまいます。

5月下旬頃になると、駆除される働き蜂の数が増えてきたので、トラップを片付けることにしました。

【2018年】オオスズメバチトラップの駆除結果

2018年のオオスズメバチ駆除結果は、『55匹』でした。

初めて設置した年で勝手もわからずやっていましたが、それでもこれだけ取れました。

【2019年】オオスズメバチトラップの駆除結果

2019年のオオスズメバチ駆除結果は、『20匹』でした。

昨年より明らかに減っていて、昨年度の成果が結果に現れたのではないかと思いました。

【2020年】オオスズメバチトラップの駆除結果

2020年のオオスズメバチ駆除結果は、『180匹😰』でした。

暖冬の影響でしょうか??例年より沢山でした…。

オオスズメバチのお墓

蜂がたくさん入ったペットボトルを処理していたある日。

それを見ていた子どもが「蜂さん可哀想だよ…」とポツリと言いました。

たしかに住居の安全のためとはいえ、例年より多い沢山の蜂の死骸を見て、このまま獲り続けても良いものか悩みました。

オオスズメバチも里山の生態系を織りなす仲間であることには変わりありません(獲りすぎも避けるべきでしょう)。

私もいたたまれない気持ちになっていたので、せめてもの慰めに一緒にお墓を作ることにしました。

スズメバチを埋葬
オオスズメバチを埋葬

庭の隅に穴を堀りました。

そして、蜂たちを埋めました。

子供手作り墓標
子ども手作り墓標

お墓を作った後、子どもがそっとお花を供えていました。

里山に暮らすと自然との距離のとり方を考える機会が増えます。

オオスズメバチに刺されないために

とにかくオオスズメバチは熊の出ない山からすると一番の脅威です。

見かけたら急いで逃げていたのですが、造園業をやっている父が我が家に遊びに来ていたときに近くを飛び回るオオスズメバチにも微動だにせず平然としていたので訳を聞くと、とにかくハチが来たら静かにゆっくり動けといっていました。

何にもないような素振りが蜂の余計な警戒を解くようでした。

それでも刺されるのは危ないから逃げてねと話したら、仕事でもう3・4回は刺されていると言われ、なぜ今まで生きているのかと思わず言ってしまった娘でした。