古民家の天井ならではの個性的なデザイン。歴史ある梁やななめの天井を活かそう。
古民家をリノベーションした我が家は、もとの骨組みを変えづらい制約がありました。
反面、そのおかげで変化に富んだ面白いデザインになりました。
デザイン性の高い勾配天井
面白さの一つは、リビングや各部屋など窓のすぐ上にまで屋根がきている関係で、天井に傾斜があることです。
古民家ではよく、梁を出すために天井板を剥がすといったことをするのですが、その結果「斜めの天井」を見ることになるわけです。
一見不思議な雰囲気ですが、住んでいるとまるで洞穴の中にでもいるようで、とても落ち着いてすごせています。
新築でこんな斜めで複雑な形状の天井をつくることはまずないでしょう。
古民家ならではのポイントだと思います。
古民家ならではの古い梁を活かした天井デザイン
梁を活かすのも古民家ならではですよね。
とくに昔の家は梁に太い材木を使っているなど、迫力があります。
この写真は寝室なので、毎日寝転がって梁を眺めていても飽きません。
この部屋はとくに傾斜に合わせて杉の板を貼ってもらい、梁と併せてとてもお気に入りの天井です。
古民家の柱や梁の黒色は、塗装ではなく囲炉裏やかまどの煙でいぶされてできた「真の黒」。
のっぺりとした塗装の黒ではなく、むらがあるのが本物の証です。
もし古民家に真っ黒な梁があるのなら、ぜひ活かしてみてください。
奥行きと広さを感じる天井の高低差
そして、もう一つは天井の高低差をつくることもデザインのポイント。
我が家の場合、玄関周りの天井は女性の私が手が届きそうなほど低くなっています。
廊下の途中で一般的な高さになって、奥のリビングは梁を見せるためにかなり高くなっています。
このため、玄関とのギャップもあって、普通に高くするよりもより開放感が出るようになりました。
いつも家に居ると、ついつい天井を眺めてしまいます。
古民家ならではの独特な天井デザインを楽しもう
これらは新築の住宅ではなかなかありえないデザイン。
まさに「古民家ならでは」と言えるのではないでしょうか。
これも古民家リフォームの面白さのひとつだと思います。
ぜひ天井にもこだわってみてください。