ユニークな動物園も。桜のお花見も。出雲の愛宕山公園。
出雲の地元民に愛される身近な公園
愛宕山公園は、出雲市平田町郊外にある出雲市立の都市公園です。
小高い山と一体になったような自然豊かな公園で、春にはおよそ六百本の桜が見頃を迎え本当に美しいです。
秋には紅葉も楽しめますし、どんぐりや松ぼっくりを拾うことも出来ますよ。
天気が良い日には、そんな自然の中を散策するだけでも気持ちが良いだろうなと思います。
ちなみに、平田高校がすぐそばにありますね。
飛び出す前脚のシカがチャーミングな看板が目印です。
この看板の、道を挟んだ向かいの池には白鳥がいました。
愛宕山公園は、動物に餌をあげたり設置してある遊具を使って遊んだり、様々な楽しみ方が出来る上、なんと入場無料なんです。
訪れた際には、地元の方であろう親子連れや、犬の散歩をする方々でとても賑わっていました。
きっと地元の方は幼稚園や小学校の遠足で一度は訪れたことがありそうだな、という雰囲気の、地元感たっぷりの公園なのです。
ゆるく出迎えてくれる愛宕山公園の動物たち
そんな愛宕山公園内には、小さな動物園があります。
シカやカンガルー、ポニーやロバ、ウサギやヤギなどの動物が飼育されていて、間近で観察したり餌をあげることも出来ますよ。
園内の自動販売機で餌を販売していますし、自宅からキャベツやニンジンなどの野菜を持ち込んでも大丈夫です。
何かショーが見られたり、珍しい動物が見られる訳ではありませんが、ゆるく暮らしている動物たちが、ゆるく出迎えてくれます。
この日は陽射しが暖かく、シカたちは固まってお昼寝をしていました。
2019年には、シカの赤ちゃんが誕生したそうです。
運がよければ見つける事ができるかもしれませんね。
赤ちゃん誕生の張り紙と名前が決定した旨の張り紙、そのどちらにも言えるのですが、小さな施設ならではの、張り紙の向こうに人柄が垣間見えるようなメッセージだなと感じます。
文章の中のちょっとした茶目っ気が楽しいですよね。
他にも園内には様々な張り紙や看板があるのですが、中でもクスッとしてしまったのがこちら。
ヤギのまんじろうくんは、元気が良すぎるらしいですよ。
奥の小屋を伺うと、チラチラとまんじろうくんの姿が見えました。
随所に感じるあたたかい手作り感
特に動物のいるエリア中心に言える事なのですが、愛宕山公園と周辺地域との交流の端々が感じられて、なんとも和むのも魅力の一つだと感じています。
例えば、事務所の壁には可愛らしいイラストが描かれているのですが、これは地元のアーティストの方が描かれたものだそうですよ。
同様に、地元の方が水道の象を塗装していらっしゃいます。
飼育されているヤギは、地元の出雲農林高校からやってきたヤギでした。
農林高校からはインターンシップも受け入れていますし、周辺中学校からは職場体験で中学生が来ることもあるようです。
そういった触れ合いの気配を随所に感じるのも、この公園が愛されているからなのだと思います。
小規模ならではの手作りのあたたかさですね。
来園している方も変な特別感はなく、日曜の親子のレクリエーションだとか、犬を連れての散歩だとか、本当に日常の中でこの公園を利用しているのだなと感じられます。
桜のお花見も!愛宕山公園の魅力はまだまだいっぱい
園には遊具もありますからブランコで遊んだり、持ち込んだバドミントンをする親子もいましたよ。
広場もゆったりしているので、多少走り回っても大丈夫です。
ベンチも随所にありますので、遊ぶお子さんを見守ったり、お弁当やおやつを食べたりするのにもバッチリです。
桜の木が立ち並ぶ公園の敷地では、シーズンになればお花見もできます。
トイレもあちらこちらにあるので安心ですね。
公園の敷地はとても広いです。
紹介した部分はほんの一部。
散策のための小道や池が点在しているほか、野球場、庭球場、プールなどの施設も整備されています。
動物のいるエリアを中心とした公園は広場は入場無料ですが、上記のような施設を利用する場合は料金がかかりますので、ご注意ください。
あらかじめ、平田スポーツ公園サイト内の該当部分を確認頂ければ安心かと思います。
愛宕山公園のアクセス・駐車場
冒頭でお伝えしたように、愛宕山公園は平田高校のすぐ横ということもあり、大まかな場所は分かりやすいと思います。
しかし、公園のすぐ近くまでは問題なく行けるのですが、駐車場への入り口が少し分かりにくいと感じたので、初めて行くという方は前もってマップをチェックされることをお勧めします。
何しろ敷地が広いため、駐車場も公園のあちらこちらにあります。
私は、初めて訪れた際、野球場の方から敷地に入ってしまったため、少し迷ってしまいました。
動物のエリアに一番近いのは西口駐車場です。
動物がお目当ての方、桜や紅葉を見ながら散策したい方はご注意ください。
下の案内板で言えば、中央下部に位置する水鳥の池の、道路を挟んで向かいが西口駐車場です。
また、動物の餌を持ち込みたい方は、食べられるもの、食べられないもの等の注意事項を公式サイトで確認されることをお勧めします。
地域住民に愛されるチャーミングな愛宕山公園へ、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。