学問の神様『白潟天満宮』。松江の地元で「天神さん」と親しまれています。

出雲のスポット

身近な「天神さん」

松江市の白潟天満宮は、地域の住民からは「天神さん」と呼ばれて親しまれています。

祀られている菅原道真公は、学問の神様としてあまりにも有名です。

白潟天満宮も、学問の進達や、受験・資格試験などの祈念のために多くの参拝者が訪れる由緒ある神社です。

【白潟天満宮 正面】
【白潟天満宮 正面】
【白潟天満宮 境内のおかげ天神】
【白潟天満宮 境内のおかげ天神】

白潟天満宮は、菅原道真公の「智慧の神」としての権能から『おかげ天神』という神像を建立しています。

おかげ天神は、歌を思案する幼少の道真公を象ったもので、「ぼけ封じ」のご利益が得られます。

その他にも、食物を司る神を祀る稲荷神社の末社や、七代松江藩主不昧公お抱えの小林如泥が社殿を作った厳島神社の末社が境内に奉斎されています。

せっかくですから、訪れた際は末社にもお参りしておきましょう。

また境内には、江戸時代に作られた石盥盤が残っています。

近隣の寺子屋の子供たちが使用した筆や硯を洗い、勉学向上を祈ったそうです。

今でも毎年3月25日には、「筆まつり」として使用済みの筆記具の供養が執り行われています。

当時の白潟天満宮近辺が学問や文化の中心地であったことや、その風習が今でも大切に受け継がれていることが分かり、とても興味深いですね。

【白潟天満宮 境内の臥牛】
【白潟天満宮 境内の臥牛】

白潟天満宮に限らず、道真公を祀る天満宮には必ず牛の像があります。

これは、道真公が牛と縁が深いことに由来しています。

「子牛を可愛がっていた」

「牛によって刺客から守られた」

「丑の日に亡くなった道真公を乗せた牛車が座り込んで動かなくなった場所が、太宰府天満宮とされた」

「仏教において天神様は牛にまたがっているため、天満宮では牛は神の使いとされている」

などなど、道真公と牛にまつわるエピソードは非常に豊富です。

ご利益を頂くためにも、しっかり牛の頭を撫でておきましょう。

道真公と言えば、梅の花というイメージも強いですね。

境内にはもちろん梅の木がありますので、見ごろを迎える初春には、梅を愛でることがお参りの楽しみのひとつになるでしょう。

毎月25日は天神商店街の天神市

道真公の誕生日・命日が25日だったことから、白潟天満宮は毎月25日を月例祭に定めています。

そして、白潟天満宮前の天神商店街でこの月例祭に合わせて催されるのが天神市です。

天神市では、白潟天満宮からみずほ銀行までのエリアが歩行者天国となり、商店街のテナントはもちろん商店街外からも出店があります。

フリーマーケットや、地産野菜、季節によっては餅つきやコンサートなどのイベントも行われています。

【天神商店街で毎月25日に行われる天神市のお知らせ】
【天神商店街で毎月25日に行われる天神市のお知らせ】

元々天神商店街は、高齢化に伴う後継者不足や郊外大型店進出によるシャッター通り化が進んでいました。

毎年7月24・25日の「天神さん」と言われる夏祭りこそ神輿や出店で賑わいますが、それ以外ではあまり人出がない寂しい商店街だったのです。

打開策として、当初天神商店会は若年層を呼び込む方向で活性化を考えていたそうです。

しかし、そこから『お年寄りに優しい街づくり』に方向転換。

随分と思い切りが必要な、しかし高齢化が進む島根県らしい決断ですね。

『おばあちゃんの原宿』として人気の巣鴨の刺抜き地蔵に着目し、「お年寄りはお参りを兼ねての買い物だと外出のハードルが下がる」という着想を得ました。

そして、白潟天満宮のおかげ天神、ぼけ封じのご利益と結びつけ、天神市が立ち上げられたそうです。

今では毎月の天神市で、お参りと買い物を楽しむお年寄りの姿が多く見られます。

あの日から変わらないたこ焼き

白潟天満宮の鳥居に向かって右側には、根強いファンを持つたこ焼き屋さんがあります。

昭和40年頃から現在の白潟天満宮境内で営業を始めたそうです。

「食べたことがある!」という松江市民は、かなり多いと思います。

最近の流行のたこ焼きは、油を多く使って外側をカリッと仕上げたものが多いように思いますが、こちらは全くの逆路線です。

ゆるゆる、トロトロ、ふわふわ、そんな表現がぴったりの柔らかいたこ焼きなんです。

【白潟天満宮境内で購入できるたこ焼き】
【白潟天満宮境内で購入できるたこ焼き】

柔らかすぎて、爪楊枝一本では刺して支えることができません。

爪楊枝は二本使いで、箸のように支えて口まで運んでください。

とろりと形が崩れそうになるところを慌てて頬張ると、酸味の強いソースの香りが絶妙です。

そして何と言っても、どうしようもなく感じてしまうノスタルジー。

「いつぶりか分からないけれど、昔食べたなぁ」と記憶を遡ってしまうこと請け合いですよ。

たこ焼きだけではなく、懐かしい駄菓子やおもちゃも売っています。

それらと境内の風景が溶け合って、何とも言えない昭和感です。

店前にはこれまた昭和感のあるベンチがあるので、そこで購入したたこ焼きを食べることもできます。

【白潟天満宮前の天神ロータリー広場】
【白潟天満宮前の天神ロータリー広場】

白潟天満宮前には広いロータリーもあるので、こちらで休憩がてらたこ焼きを食べるのも良いですね。

【天神川から穴道湖方面の眺め】
【天神川から穴道湖方面の眺め】

高架をくぐり、竪町方面に少しだけ進むと天神川が流れています。

晴れた日には、川沿いを歩くのも気持ちが良いですよ。

アクセス・駐車場など

白潟天満宮は、松江駅から徒歩10分程度、松江市街地からもほど近い場所に位置しています。

白潟天満宮の裏手に有料の天満宮駐車場がありますので、車で向かう場合はそちらに停めてください。

天満宮前にバス停もありますので、バスでのアクセスも便利です。

白潟天満宮公式サイト