足立美術館の常連であるブログ主が魅力を解説。究極の日本庭園を擁しながら、いつまでも進化する美術館です。

2021年11月18日出雲のスポット

「16年連続日本一」に選ばれた足立美術館

足立美術館は日本画で有名な横山大観の作品総数が130点と、日本一の展示量を誇る美術館です。

1970年、島根県出身の実業家である足立全康が71歳の時に開館しました。

横山大観以外の近代日本画も含めると、総数約1500点を所蔵しています。

横山大観の「紅葉」、「雨霽る」の他、竹内栖鳳、橋本関雪、上村松園、榊原紫峰らの近代日本画、北大路魯山人、河井寛次郎らの陶芸作品を鑑賞することができます。

島根県安来市に位置していて、出雲大社と並ぶくらいの人気がある観光地です。

足立美術館には、国内外から年間50万人以上が訪れています。

アメリカの日本庭園雑誌「Sukiya Living Magazine/The Journal of Japanese Gardening」の日本庭園ランキングで、2018年まで16年間連続で1位を獲得しています。

館内は基本的には撮影禁止なのですが、庭園のみ撮影許可が出ているので、その魅力についてご紹介していきます。

ミシュランでも最高ランクの三ツ星★★★

足立美術館の日本庭園は、フランスの旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」でも、最高ランクの三ツ星★★★に選ばれています。

時間を割いて旅行する価値がある場所に選ばれているのです。

春はツツジでピンク色に。夏は新緑で一面緑に。秋は紅葉で赤や黄色に。

冬は真っ白な雪景色に。足立美術館の庭園は春夏秋冬、四季折々さまざまな表情を見せてくれます。

約5万坪ある日本庭園は6区画に分かれていて、それぞれ名前が付いています。

歓迎の庭、菩庭、枯山水庭、生の額絵、亀鶴の滝、池庭、生の掛軸、白砂青松庭。

この6つの庭園の他に日本画や陶芸の鑑賞もできる為、足立美術館は日本文化に触れてみたいと思っている外国人の観光コースとしては、最適の場所だと言えるでしょう。

館内には喫茶室やミュージアムショップもあり、喫茶室で珈琲を飲みながら庭園を眺めたり、気に入った絵の複製画や絵葉書を購入したりすることができます。

遠方からの観光客でも気軽に訪れやすいように、JR安来駅から足立美術館まで、無料でシャトルバスが出ています。

シャトルバスで20分程度の距離を移動します。定員が28名となっていて、先着順で予約はできません。

車で訪れる場合も、無料駐車場を利用することができます。大型バスが40台、普通車が400台駐車できます。

海外からのお客様をおもてなしするのに最適

最高峰の日本庭園であり、ミシュランに最高ランクとして掲載されていることもあって、足立美術館には海外からの観光客も多く訪れています。

日本庭園や展示作品の解説を音声で案内してくれる音声ガイド端末を完備。日本語版・英語版・北京語版が、数百円の有料とはなりますが貸し出されています。

足立美術館では、春夏秋冬さまざまな特別展が催されています。大展示室、小展示室、大観室で鑑賞できる作品が、およそ3ヵ月ごとに変わっていきます。

館内には飲食施設も併設されていて、庭園を眺めながらリラックスした時間を過ごすことができます。

基本的に足立美術館は館内での鑑賞ばかりなので、雨などの天候に左右されず楽しむことができます。晴れていても雨が降っていてもその美しさには変わりがありません。

足立美術館は、海外のお客様をおもてなしする場合には特におすすめです。

10代の頃から来館するブログ主のおすすめ

足立美術館はとてもお庭が有名な美術館で、遠くに見える木一本にさえ拘りぬかれた究極の庭園。

庭園を絵画に見立てて鑑賞できる壁をくり抜いて作られた「生の額縁」や「生の掛け軸」も有名です。

10代の頃から来館しているブログ主のお気に入りは冬景色。

豪華絢爛な秋の紅葉のあとに来る白と黒の墨絵のような景色は、美術館に来たというよりもこの世ではない場所に来てしまったような神聖な神々しさが幽玄で、心から離れません。

そして足立美術館に所蔵されている横山大観さんと上村松園さんの絵が大好きなブログ主。

横山大観色紙
横山大観『中秌之月』

20代の誕生日には足立美術館で『大観色紙12ヵ月』を買い玄関に飾り毎月掛けかえ一人喜んでいます。次は松園さんの『待月』の複製を家に飾るのを夢見ています。

子どもには『林義雄』さんの色紙を沢山プレゼントしています。足立美術館はミュージアムショップも格別です。

また平成22年に新館ができたのですが、そこでは現代を代表する日本画家の優秀作品も鑑賞でき、温故知新のとても素敵な試みがされています。

足立美術館はいつまでも進化する美術館です。

魯山人館開館!

ブログ主は魯山人も大好き。

足立美術館には魯山人関係の収蔵品が多いのもお気に入りなポイントです。

…と思っていたら、足立美術館に魯山人の特別館ができるという話!

早く行ってみたくてたまりません。

行ったらここにレポートを追記しますね。

足立美術館の2020年4月にオープン!新館『魯山人館』

2020年4月にオープンした『魯山人館』に行ってきました!

工芸展示が並ぶ廊下に、魯山人館への通路が設けられています。中に入ると、足立美術館のなかでも、かなり広い展示スペースが設けられていました。

約500点所蔵された魯山人の作品が順次公開されています。

展示ケースに並ぶ美しい器の数々に圧倒されてしまいました。来館のみなさんが一つ一つの器をじっくりと眺められている姿が印象的です。

『食器は料理の着物である。』という言葉を残した北大路魯山人さん。

素敵な器の数々にうっとり見とれていると、いつの間にか子供と『この器になら何を載せて食べたいか』と言う話になりました。

色々料理を思い浮かべながら楽しんでいると、ひときわ美しい紅い器に目を留めた子供が「この器で”卵かけご飯”を食べたい。」といったのは可笑しかったです。

北大路魯山人さんの器はついつい何かを載せて食べたくなる器のようでした。

お得な年間パスポート

足立美術館はあまり割引やクーポンは効かないのですが、6,000円で2年間、何回でも入館できる年間パスポートがあります。

この年間パスポートは島根県立美術館の割引も効くので、そちらにもよく出向くブログ主は年間パスポートを作ってしまいました。

足立美術館の駐車場・アクセス情報

自家用車やレンタカーで向かうのが便利です。

駐車場は十分にありますので、レンタカーや自家用車で行く方はご心配ありません。

電車の方は、JR安来駅から運行している無料の定期シャトルバスをご利用ください。

  • 住所:島根県 安来市 古川町 320
  • 電話:0854-28-7111

→ 足立美術館の公式サイトはこちら