平田本陣記念館と出雲流日本庭園とつながった縁

2021年1月20日出雲のスポット

出雲に引っ越してきて、行きたいと思いつつなかなか足が向かなかった平田本陣記念館。

今回これまた行ってみたかった全国巡回中の展示がその平田本陣記念館で開催されると知り喜んで行くことにしました。

平田本陣記念館は、松江藩主の本陣宿であった本木佐家のお屋敷を移築・復元されたものです。

普通の記念館かと思いきや色んな分野の美術の企画展示が行われている、美術館を兼ねた記念館です。

今回は平田本陣記念館で見て回ったものを紹介します。

出雲流日本庭園

記念館に入って左手奥のお座敷に入り右を見るとこんな景色が広がっていました。

玄丹流という名の出雲流の日本庭園だそうです。記念館に来てこんなに素敵な庭が見れると思ってもいなかったので感動しました。

座って庭をながめると時間がゆったり流れるような気がしました。

記念館関連の蔵書や絵本もあるのでゆっくりと過ごせそうです。

テーブルでお茶やお抹茶もいただけます。(有料)

松江城主のお座敷

お座敷の方に向かうと立派なお座敷がありました。画像で見るより実物はとても広い印象です。

松江城のお殿様が体を休めた御寝所の『上の間』。書院造りが立派でした。

上の間の横には上品な庭園がありました。お殿様も庭園を観ながらお休みになられていたかもしれません。

上の間横の庭へ降りれる縁台廊下。庭を眺めながらずっと座っていたい空間です…。

この廊下を進むとお風呂がありました。

とても雰囲気があります。木桶のお風呂…少し憧れます💖

この日はとても寒くて木の床が氷のようでした。昔住んでいた一軒家のお風呂を思い出しました。

そのとなりには厠も。あの棒につかまって用を足したのでしょうか。

民具展示で思わぬ展示?

2階に続く階段がありました。民具が展示してあるようです。私は古民具好きなので大喜びで拝見させてもらいました。

2階の広い空間に大切にされてきた民具がたくさん展示されていました。

昔の着物や機織りの機械などを昔に思いを馳せながら観ていると…

うちの家で見慣れたものが…

「あかねちゃん」と名付けた手押し車も飾られています。

手箕は家で庭のチリトリとして使用中です。

なんだか普段使っているものが展示飾されているのが面白く不思議な気がしました。

平田本陣記念館と我が家

記念館は30年前に移築改修されたもので、天井も高く太い柱や梁を使った立派な建物でした。説明書きによると所によっては部屋ごと改修されていたようですが全く違和感なく補修の跡さえ分かりませんでした。

すごい技術力だと思っていると、記念館のスタッフの方との雑談の中で驚きの事実がわかりました。

この建物の改修を手掛けたのは、実は我が家を建築してくださった工務店さんだったのです😳❗❗

身近で意外な縁に驚きました。そして建築時の私達のわがままの数々をさも普通の要望のように聞き入れられていたのは、これだけの技術を持っていたから出来たことだったのだと今回改めて知ることができました。本当に私達にはもったいないくらいのありがたい出会いでした。