出雲大社に参拝するなら、ぜひ抑えておきたい周辺スポット

2020年8月17日出雲のスポット

島根県の観光地といえば、出雲大社が有名ですよね。縁結びのご利益があると、毎日多くの観光客が訪れています。

出雲大社に観光に行くとなるとまず第一に参拝をするということがメインの行動になってしまうと思うのですが、実は出雲大社周辺には参拝以外にも抑えておきたいポイントがいくつかあるんです。

今回は、出雲大社の境内以外におすすめしたい3つの観光スポットについてご紹介します。

島根県に来たら食べておきたい!出雲蕎麦・出雲ぜんざい

大鳥居から出雲大社の正門まで、約700mの表参道が続いています。お土産屋さんや飲食店に立ち寄るなら、この通りで探すのがおすすめです。

多くのお店が立ち並んでいるのですが、出雲に来たなら食べておきたい食べ物が、2つあります。それが、出雲蕎麦と出雲ぜんざいです。

どちらも島根県内なら出雲大社の神門通り以外でも食べることができるお店はありますが、今回は神門通り内でこの2つを食べることができるお店についてご紹介します。

まず初めにご紹介するのが、出雲蕎麦です。出雲蕎麦は出雲市に古くから伝わるそばで、岩手県のわんこそばや長野県の戸隠蕎麦と並んで、「日本三大蕎麦」と呼ばれています。

出雲で有名なのが、割子(わりご) 蕎麦です。割子と呼ばれる丸い器に蕎麦を盛って3段重ねにしてあります。お店によって、薬味が最初からそばの上にのって出てきたり、別の器に入ってでてきたりとさまざまです。

食べ方に特徴があり、始めに1番上の割子蕎麦の上に薬味を好みの量のせて蕎麦つゆをかけて食べます。1段食べ終えたら次の段も同じようにのせ、1段目で残ったつゆを移し、足りなかったらつゆを足して食べます。3段目も同じようにして食べ、最後に残ったつゆを蕎麦湯に入れて飲みます。

出雲蕎麦のもう1つの特徴が、その味わいです。玄そばを石臼で挽いていて、黒っぽくコシがあります。噛むとそばの香りを強く感じることができます。

神門通りで出雲割子蕎麦を味わえるお店としては、「田中屋」などがあります。

また、出雲はぜんざい発祥の地とも言われています。

ぜんざいの起因と言われているものとして、旧暦10月に出雲大社に全国から神様が集まる「神在祭(かみありさい)」の時にふるまわれた「神在(じんざい)餅」があります。

「じんざい」が出雲弁で訛り「ずんざい」となり、さらにそれが「ぜんざい」となって、京都に伝わったと言われています。

出雲弁は島根県東部から鳥取県西部にかけて話されていて、東北地方のズーズー弁にも似た独特な言い回しです。エの発音がイに近くなりやすい特徴から、「ぜんざい」という名前で伝わってきたのではないでしょうか。

出雲では10月31日が「1031(ぜんざい)」ということで「出雲ぜんざいの日」になっています。

出雲大社の大鳥居の前にあるご縁横丁の「出雲ぜんざい餅 大社店」でも出雲ぜんざいを味わうことができます。明治初期から続く老舗です。

出雲大社前のファミリーマート

出雲大社の大鳥居(二の鳥居)のすぐ近くにあるファミリーマート。「飲食スペースあり」の掲示が気になっていたので、行ってみました。

肝心の飲食スペースは階段を登った2階にあります。

コンビニとは思えないひろびろとした休憩スペースでした。

これだけ広ければゆったりと過ごせそうですね。

2Fにはトイレと喫煙スペースもありました。

1階にはみやげものもたくさん並べられています。

ここだけみるとみやげ物屋みたいですね。

コンビニとしての定番商品や設備もきちんとそろっておりました。

ここのもう一つの売りは駐車場。

店の真横に停められます。

そしてもう一つ駐車場がその横にあります。

案内板をみると、「観光バス専用駐車場」と書いてありました。

コンビニに観光バスの駐車場、そして広い休憩スペース。これも出雲大社のパワーでしょうか。観光地仕様のコンビニはいろいろありますが、これだけのスケールのものは見たことがありません。

しかし、その理由を種明かしをすると…。実はこの建物コンビニになる以前は『大社観光センター 神宴』というレストラン併設の土産センターでした。なのでその建物と駐車場を丸ごと再利用されて今のスペシャル仕様なコンビニになったのでした。

出雲大社自体には大きな駐車場がありますが、周辺のショップの近くには駐車場がないので、歩いていかれる方がほとんどだと思います。

ここは車が間近に停められる貴重な場所と言えそうです。

出雲大社参拝で歩き回ってお疲れでしたら、お車でここに移動して、休憩されてみてはいががでしょうか。

コンビニがゆえに飲食店と比べて、費用もリーズナブルで休憩できますよ。

日本の渚百選にも選ばれた!稲佐の浜

美しい海を眺めることができる海岸、「稲佐の浜」。出雲大社から徒歩15分ほど離れた場所にあります。日本の渚百選にも選ばれていて、神話の舞台にもなっています。

旧暦10月の神在月の際には、日本の神様をこの浜にお迎えする為の神迎神事が行われます。稲佐の浜は、出雲に集まる八百万の神々が最初に足を踏み入れる場所と言われています。旧暦10月になると全国の神様が海路で出雲にやってきて、人々の縁を決める大会議を行うのです。

現在は旧暦10月10日の夜に、浜にかがり火をたいて神様をお迎えしています。普段はそこまで人が密集する浜ではないのですが、年に一度神事が行われる日には、多くの人が集まります。とても静かでおごそかなこの神事は特徴的で参加する価値があります。

稲佐の浜を見渡した時に目に入る大きな岩の名前は、「弁天島」。現在は陸地にある大きな岩ですが、かつては海の中にあったので、「島」と呼ばれているのです。実際に昭和40年頃までは、弁天島には臨時で架けた木橋を使わなければ行けませんでした。

時が流れて周囲の環境が変化した結果、陸地にあるのに「島」と呼ばれ続けています。

根本周り12mもある巨木と命主社

命主社(いのちぬしのやしろ)は、出雲大社の東側に位置する出雲大社の境外摂社。出雲大社を出て真名井通りのすぐ左手にある「北島国造館」からさらに東に進んだ場所にあります。

正式名称は「神魂伊能知奴志神社(かみむすびいのちぬしのかみのやしろ)」ですが、地元では昔から「えのっつぁん」という名前で親しまれているようです。

ご祭神は神産巣日命(かみむすびのみこと)で、古事記の造化三神の一柱にあたる神様です。大国主命が八十神(やそがみ)からの陰謀で死に追いやられた際、神産巣日命は二柱の女神、ウムギ姫(蛤の神)とキサガイ姫(赤貝の神)を這わせて生き返らせたと言われています。

推定樹齢1000年と言われているムクの木は高さ17m、根本周りが12mもある巨木で、島根の名樹にも指定されています。地面から絡み合うように根が伸び、社の前にそびえ立っています。