【画像で紹介】古民家に合う落ち着いた壁紙
古民家の壁紙選びは、落ち着いた色合いや柄をうまく使うことで古民家に合った風合いを出すことができました。画像でご紹介します。最終的には良いところに落ち着いたと思います。
古民家の壁紙選び
工事も進む中、インテリアコーディネーター(IC)さんから「気に入ったものがあったら付箋張ってください」と壁紙のサンプル本を渡されました。そのあまりの分厚さに圧倒されつつも、家に持ち帰って選ぶことになりました。
カタログは思ったよりずっと種類が豊富で繊維を織り込んだものや光沢・凹凸感のあるタイルや木目風のものなど。その他見た目だけでなく防水・消臭・防汚・空気清浄などの機能性壁紙も驚くほどたくさんありました。
壁紙を選ぶ際には家具から壁紙をイメージをするといいとアドバイスもいただきました。
古民家には清潔感よりも落ち着きを
壁紙のカタログの大半を占めていたのは白い壁紙でした。ICさんも壁紙は白を選ばれる人が多く、アクセントとして一面だけ他の色や柄に変えられる方が多いそうです。白は部屋が広く明るく見えどんな家具にも合いやすく好まれているようです。
確かに私が今まで住んだ賃貸物件でも壁紙や天井は真っ白な部屋が多かったです。部屋を選ぶ際には白い壁紙は真新しさ、綺麗さの指針になっていていたように思います。
ですが実際に暮らして感じるのは白の壁紙は光を反射しやすい反面、隙間なく照らす明るい照明でなければ明暗が陰陽図のように対比し光量不足を感じやすくなります。少しの汚れや黒ずみも目立ってしまいます。
今回住むのは古民家です。ひと目で分かる清潔感や明るさ真新しさよりも、むしろ積極的に経年の汚れや掠れを楽しむエイジング加工のように古民家の古い梁や時代物の家具が絵になるような落ち着いたものが相応しいのではと考えました。
そして夜は間接照明も多いのでやわらかな光の明暗が似合う、明と暗の中間に当たる明度のものを選ぶようにしました。
古民家の壁紙のできあがりを画像で紹介
玄関、寝室、リビング、廊下は生姜色の漆喰を自分たちで塗りました。漆喰については別記事にしました(記事へのリンクは記事下部に掲載)。
キッチン
キッチンは油汚れや調味料などが跳ねて汚れがつきやすく、壁紙がオレンジや黄色っぽいまだら模様になりやすいです。でも当分リフォームもしないし、こまめに掃除も難しいのでシミが目立ちやすい色はやめました。
どうせ汚れていくなら油はねや経年の多少のくすみもむしろ味に見えるようなものにしたいと思いました。
キッチンの内装はヨーロッパの田舎をイメージして、ビンテージな風合いで汚れも目立たなそうなまだら模様で、ご飯が美味しく感じそうな暖色のものにしました。模様がうるさくならないか心配したのですが、ICさんがキッチンは家電など物が多いから多少派手でもワンポイントに見えてくれるとアドバイスを頂き決めました。
洗面室&乾燥室
水回りだけは新築のような清潔感を優先し、清潔なイメージのある薄い青にしました。黄色も乾いた感じが出るらしいので迷いました。
当時流行っていたアナの雪の女王のエルサ城のような氷や雪のイメージの壁紙を選んだのですが、小さいサンプルだけで選んでいるので広い範囲だとどうなるか鬱陶しくないか心配はありました。
できあがってみると、画像では伝わりづらいかもしれませんが、実際に見ると柄に高級感があり洗濯物を干しても爽やかに感じるので良かったです。
脱衣所
裸になる場所なので温かみのある色にするか、清潔感のある爽やかな色にするか迷ったのですが、暑くも寒くも感じにくい中間色であるグリーンにきめました。
ICさんに選んでいただいた壁紙で近くでみると細かい渦巻き模様が描かれた和室用の壁紙なのですが、使った場所や窓の加減か北欧風に見えとても可愛いです。
トイレ
落ち着けるように和風なイメージにしました。一目惚れした竹久夢二さんの光沢のあるアクセントクロスをICさんのアイディアで間接照明で照らしています。
自分的には大満足なのですが、窓も小さく思ったより暗い印象になったので子供が一人でトイレに行けず怖がるので困っています。
子供部屋
以前に蓄光塗料を天井に塗って星空のようにする映画の場面を子供と一緒に見て、私が子供時代にその映画と同じく星型の蓄光ステッカーを天井一面に両面テープで張って満点星空の下で眠り時々剥がれて落ちた流れ星を拾ってまた貼り直していたのを子供に話すと私もやりたいと大興奮していました。
なので子供部屋の天井は淡いブルーの蓄光塗料で描かれた星空の柄の壁紙にしました。それに合わせて黄色いアクセントクロスにきらきらの星が描かれた壁紙にしました。
完成してからずっと天井の星空を楽しみにしている子供のために部屋の明かりをしばらく点けたあと消してみると、圧倒されるほど煌々と輝く満天の星空が…横で子供がポツリと「本物みたいで怖い…」と一言。私もあまりの迫力に驚いてしまいました。
衣装部屋
ファミリークローゼット兼クラフトの作業場なのでフランスの手芸屋さんのイメージにしました。
アクセントクロスは輸入物らしいのですが近くで見ると生地自体がキラキラしていて格調もありつつラフな印象で梁ともよく馴染みとても素敵です。天井は織物風な繊維壁紙でアジアンな柔らかい風合いです。
その他の壁はICさん推薦の珪藻土が練りこまれた砂壁風の壁紙!和風のイメージでしかなかった砂壁なのですがアクセントクロスや天井の壁紙にぴったりで、とてもエキゾチックな印象になっています。
壁紙選びを振り返って
今回初めて壁紙を選びましたが、私が柄物好きのために天井から床に至るまで柄物にしようとしてICさんを困らせてしまうこともありました。
子どものころから絵が好きで学生の頃に美術部だった私には壁はキャンパスのように思えてウズウズしてしまうのかもしれません。それでもICさんが根気強く打ち合わせてくださった結果この形に落ち着くことができました。
今回壁紙のメインになったベージュ色は梁ともよく馴染んで、少し暗めの照明も柔らかく反射してくれるので、良い結果になりました。
漆喰については別の記事にしました。