10年以上かけて開発した努力の結晶『純米しょうゆ』とは?大正屋醤油店・昔ながらの杉桶で時間をかけつくられた風味豊かな醤油と大正屋名物金山寺みそ!
安来市内より島根県道9号線を伯太川沿いに南下していくと、長閑な美しい田園風景が広がる中に一際目を引く大きな黒い色をした建物が左手側に見えて来ました。
とてもよく目立つ建物に惹かれてついつい道中立ち寄ってみると、
その建物の正体は、醤油、味噌専門店・大正屋醤油店さんでした。
昔ながらの杉桶が迎える大正屋醤油店
目立つ建物に惹かれつつ車を降りると、醤油樽をくり抜いた立派なオブジェを発見しました。
暗くなるとライトアップもできるようになっているようです。
さっそく暖簾をくぐり店内へ入ろうとしたのですが、店内は既に満員だったので空くのを4,5分待ってから入店しました。
どうやら大正屋醤油店さんはとても人気のお店のようですね。期待が高まります😍
大豆を使わない『純米しょうゆ』その訳は?10年以上かけて開発した努力の結晶。
まず店内を見回すと、ふとレジ横に置かれた醤油に目を引かれました。名前は純米しょうゆと記されていました。
大豆から作られるはずの醤油なのに純米とは?
お店の方に詳しくお話を伺いました。
すると、この商品は小麦・大豆アレルギーがある方々のため大豆や小麦を一切使わない醤油を作ろうと、大正屋醤油店さんが自社開発されたのだそうです。
ですが女将さん曰くアレルギーの人々向けの商品開発を思いついたものの、実際作ってみるとても難しい事で困難を極め、10年以上の歳月をかけたのちにこの商品がようやくできあがったのだそうです。
お店の執念と想いに感服しました。
工場も特別で、この商品のために大豆や小麦を一切使わない工場で作っているそうです。
着色料、保存料、防腐剤などの添加物を一切使用していないということです。
アレルギーに懸念のある方は、この純米しょうゆを是非お試しください!
地元のエコファーマー大豆を使った醤油たち
次に目を留めたのは、安来市能義平野で栽培されている地元の大豆を使用して作った醤油たち。
大豆は島根県のエコロジー農産物に認定されたエコファーマー大豆と呼ばれる低農薬・低化学肥料で育てられたものを使っているそうです。
エコファーマー大豆は通常の大豆に比べたんぱく質を多く含んでおり、この大豆はしょうゆ・みそづくりに特に適しているそうです。
製法も昔ながらの杉樽を使い天然醸造で作られているということ。仕込んでから一年熟成させるそうです。
こういった製法は大手メーカーではまねできないのだとか。
様々なところで大正屋醤油店のこだわりを見ることができますね。
ごまドレッシングお酢まで!醤油以外にもバーリエーション豊かな調味料たち
お店に並んでいるのは通常の醤油だけではなく、大正屋醤油店ならではの味を活かした商品が所狭しと並んでいました。
だし醤油・めんつゆ・卵かけご飯専用醤油・ゆずのポン酢醤油などの醤油を生かした商品から、中にはお酢や玉ねぎや胡麻のドレッシングなどもありました。
どの商品もお店のこだわりをヒシヒシと感じられます。
思っていたより種類が多かったのでどれを買うか迷ってしまいました。
そんな美味しそうな調味料が並ぶなか、醤油あめや醤油せんべい等どこか懐かしいお菓子も並べてありました。
大正や醤油店もう一つの名物!安来金山寺みそと昔ながらの甘酒
こちらの大正屋醤油店さんではその名の通り醤油も有名ですが、それと同じく金山寺みそもどうやら有名なようです。
金山寺みそは時々、松江・出雲・米子のスーパーで出張販売も行っているそうです。出張販売では金山寺みそとゆず金山寺みそを購入できると伺いました。
ここでは他に、出西しょうがを使った金山寺みそや田舎みそなんかも置かれています。
甘酒も置いてあり、普通の甘酒以外にも古代米の甘酒なんて面白いものもありました。
金山寺こうじや米こうじも置いてあるので自分で作ることもできそうですよ。
横にある小さな冷凍庫には醤油や甘酒のアイスクリームもありました。味がとても気になります。
ギフト用も充実
並んでいた商品は箱詰めにしてもらえるようです。
自分用にも欲しくなる商品がいっぱいあったので、もちろん贈り物としても喜ばれそうですよね。
そのような機会にまた訪れたいと思います。
柚子果汁を贅沢に使用したポン酢しょうゆを実食!
わが家ではこの頃ポン酢しょうゆブームがやってきているので、数ある中からポン酢しょうゆを購入しました。
この大正屋醤油店さんには2種類のユズポン酢しょうゆが置いてありました。
柚子を丸ごと使ったものと柚子の果汁だけを使ったものがあると説明を聞きました。
子供がいるので小さな子でも食べやすいものをと思い、柚子果汁を使用したポン酢しょうゆを購入しました。
スーパーに置いてある大手メーカーのものに比べ色は明るい茶色といった見た目。おそらくユズを多く入れているからなのでしょう。
実際、冷ややっこにかけて食べると口中にふわっとユズの香りが広がり、とても贅沢な気持ちになりました。
下にユズの沈殿物がたまりやすいようなので、かける前によく振っておくことをオススメします。
安来市の中心部からのアクセス、駐車場など
安来市の中心部から向かう場合、国道9号線錦町交差点を南下し、伯太川沿いに上っていくと一番わかりやすいです。
島根県道9号線をひた走っていただくと伯太町の庁舎を通り過ぎ、しばらくすると左側に真っ黒の大きな建物が現れるのですぐわかります。
駐車場は10台ほどありました。
大正屋醤油店さんの公式HPの方にはオンラインショップもあります。遠方でなかなか足を運べない方などは是非ご利用されてみてくださいね。