古都を彩る数多の灯・松江水燈路

2020年11月12日出雲のスポット

松江は国宝松江城を中心に、今もなお歴史情緒があふれる町です。そんな松江で開催されている期間限定イベントの「松江水燈路」に行ってきましたので、ご紹介します。

闇夜に輝く松江のシンボル

松江水燈路は松江城とその周辺が、期間限定でライトアップされるイベントです。堂々とした姿でたたずむ昼間の松江城とはまた違った、とても幻想的な世界を体感することができます。

松江城は黒色を基調としたお城なのでライトで照らした時の見栄えが気になりましたが、目の当たりにすると落ち着いた雰囲気があり、築城から400年という時の重みすら感じられてよかったです。

松江開府の祖として親しまれている堀尾吉晴公も輝いています。銅像のライトアップだけでなく、イケメンに描かれたイラストバージョンの灯篭もありました。戦国武将ファンの心もがっちり掴む演出です。

華やかな灯篭行列

松江水燈路のもう一つの見どころは、松江城二の丸上の段を中心に展開される灯篭行列です。山陰に縁のあるアーティストが手掛ける灯篭や、一般の方が作った灯篭が一堂に会している光景がすごく情緒的で、見た瞬間に心の奥にぽっと明かりが灯るような感覚を覚えました。

アーティストの灯篭は神様やうさぎなど出雲神話を意識した題材が多く、心惹かれました。現代アートを通じて歴史を感じることができる点も、水燈路の魅力の一つと言えます。

一般の方の作品は老若男女の作品が展示されていて、「手作り行燈コンテスト」で受賞した力作も見ることができます。自分好みの作品を探してみるのも面白いですね。

また、この水燈路には企業協賛の灯籠も多く展示されています。趣向を凝らした灯籠は一番の見どころですので、時間の許す限りみて回っていただくと良いと思います。

イベントをチェック

松江水燈路は灯篭展示だけでなく、様々なイベントも開催されています。

堀川遊覧船の夜間運航では、幻想的な松江の町を水上からゆったりと眺めることができます。

松江城の天守夜間登閣では夜の松江城に特別に登ることができます。ライトアップによる情感豊かな松江の街を天守から眺めるのも趣深くていいですね。

お城のお堀周辺には複数の屋台が出ています。地元のお店が出張店舗のような形で飲食ブースを出していますので、ぜひ松江グルメも楽しんでみてください。

また、観光施設の夜間拝観が行われていたりします。事前に行ってみたいイベントをチェックしてから出かけてみてください。

松江水燈路見学の注意点

松江水燈路は期間限定開催です。いつでも見られるわけではないので、開催期間を調べてから足を運んでください。ちなみに、例年9月から10月にかけて行われています。

イベントも開催日が決められています。多くのイベントはメイン開催日と呼ばれる日に開催されることが多いので、参加してみたいイベントがある場合はその日をめがけて出かけるようにしましょう。

詳しい情報は松江水燈路の公式ホームページでチェックできます。

アクセス&駐車場情報

以下は2019年度の情報です。

アクセスや駐車場の情報は、公式ホームページの「アクセス・駐車場・交通規制」のページで調べることができます。

駐車場は基本的に周辺のコインパーキングを利用することになりますが、土日は島根県庁や松江市役所などの公的機関の駐車場が無料開放されるため、こちらを利用するのもおすすめです。

メイン開催日は交通規制が行われることもあるので注意してください。

公共交通機関で訪れる場合は、最寄り駅から無料のシャトルバスを利用してみてはいかがでしょうか。JR松江駅・一畑電鉄松江しんじ湖温泉駅と松江城の間を往復しています。公式ホームページに時刻表が掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。

→ 松江水燈路の公式ホームページ