山陰不動産ナビの特徴と他の物件サイトとの比較
出雲で不動産物件探しをしている人なら必ずお世話になるであろうサイト。それが山陰不動産ナビです。今回の記事は会長の宮崎照さんのお話をもとに構成しました。
山陰不動産ナビとは
株式会社ティーエム21が運営している不動産物件検索サイトです。
出雲市や松江市の不動産屋さんの店頭では、このサイトの画面を開いて見せてくれることが多いと思います。それほど出雲地方でのシェアの高いサイトです。
こういった地域ローカルの不動産検索サイトは全国に点在はするものの、実際に利用者が多数ついているのはごく一握りのようです。実際に「○○県 物件」でグーグル検索して、上位にローカルサイトが出てくるのは、沖縄・愛知・そしてこの島根県のみ。
ただし「山陰」とは名がついているものの、現状は鳥取方面には弱いそうです。今後強化していきたいそうで、鳥取の不動産屋さんを対象に一年間無料キャンペーンをやっているとのことでした。
他の不動産サイトとの比較
以下の記事が出雲地方の主要な不動産まとめサイトのまとめです。不動産サイト全般を比較検討されたい場合はこちらの記事をご覧ください。
山陰不動産ナビの歴史
そもそも山陰不動産ナビは、まだネット創成期の2002年9月に地域の不動産物件の効率的な流通を支援しようと、無料のデモサイト(参加不動産業者15社、物件登録400件)からスタートしたものです(現在は有料)。
その後、ネットの発展や地域不動産業者のネットに対する認識や重要性の変化に伴い、参加業者約130社、物件登録数も賃貸物件登録数33000件以上というサイトに成長してきたもの。
いまでは大手の物件検索サイトがひしめきあうレッドオーシャンの領域ながら、しっかり黒字事業として成り立っているとのお話でした。
(前述したようにSEO的にも安定しており、月間セッション数は10万ほどもあるとのことなので、立派なサイトだと思います。)
山陰不動産ナビの特徴
一般利用者からみた特徴
まずは物件数が多い点を挙げられます。実際に比較してみましょう。
- 山陰不動産ナビ: 105件
- SUUMO:50件
- HOMES:22件
これは「松江市内・戸建賃貸物件」で検索した数値です。有意に差がついているのがわかります。
また「地域の実情に合った検索」を利用できるのはとても便利です。
たとえば、松江市では大橋川という大きな川を挟んで「橋北(きょうほく)」「橋南(きょうなん)」とローカルルール的呼びわけが使われています。
これは地名ではないので大手検索サイトでは検索条件にはありません。山陰不動産ナビはこういった細かいところに対応しています。
駅徒歩○○分といった都市部向けの条件は地方都市だとあまり意味をなさなかったりするわけですね。
ほかにも、地方生活では自動車が必須アイテムで駐車場がとても大事だったりするのですが、近隣の駐車場の距離など細かく生活に必要な情報がカバーされています。
不動産屋さんからみた特徴
物件の登録がとても簡単です。1画面で完結しており必要事項を記入して登録ボタンを押すだけというシンプル設計。
とくに地場の不動産屋さんは高齢の方がやっていたりするので、複雑な操作をしなくてすむのはとても助かっているようです。
電話や出張でのサポートもするそうで、地域ローカルサイトならではの心配りが不動産屋さんを惹きつけているのではないでしょうか。
ひいてはこれが物件数にもつながっているのでしょうね。
物件登録料が安い
ここが物件数に直結しているのではないかと思います。大手検索サイトとくらべると格安。
月1万円の利用料で1000件まで物件を登録しておけるのだそうです。ふつう1000件も在庫を持たないでしょうから、必要十分な気がします。賃貸で3ヶ月、売買物件で6ヶ月までこの定額で登録したままにできるとのこと。
つまり売れない物件を掲載したままにしておいても費用が変わらないということです。これは不動産屋さんへのメリットではありますが、予想外の物件との出会いに期待できるということでもあるわけです。
売買物件については?
「出雲で暮らす」としては移住をコンセプトとしているので、売買物件のレパートリーが気になります。
ここについては「最近増えてきた」とのこと。最近は雲南の土地が多いそうです。地場の工務店さんが宅地として開発して売り出すシーンが増えてきているのだとか。
これには松江市街地にはもう土地がなくなってきたという事情もあるようですね。
この山陰不動産ナビの記事について
「突然なぜに山陰不動産ナビの宣伝?」と思われた方もいるかもですが、べつに宣伝記事というわけではないです(^^;
空き家探しに役立つ情報を聞いて回っていた際、親切にいろいろ教えてくれましたので、じゃあ島根ローカルサイトでもあることだし紹介記事でも書こうかなと思った次第です。
というわけで、出雲地方で物件を探すなら、山陰不動産ナビはしっかりチェックしておきましょう。
最後に、ティーエム21さんの会議室に飾られていた新聞の切り抜きです。「山陰のヤフーになりたいと思って起業」というのが面白いですね。地域ローカルサイトというのもなかなか難しいものだと思いますが、これからもがんばって欲しいと思います。