古民家を選んだ理由
出雲で家を建てることにしたわけですが、当初は新築で考えていたのです。そのためハウスメーカーを巡ってみたりもしたわけですが、最終的にはいわゆる、古民家リノベーションをすることになりました。
これにはいくつかの理由があるのでした。
土地に古民家がついていた
そもそも適切な土地で古民家が手に入らなければ選択のしようがありません。
実のところ、この「買った土地にたまたま古民家がついてた」というのが根源的な背景ではあるのですが、最終的にそれを利用しようと考えたのにはいくつかの理由があります。
理由その1【 建築費の安さ 】
”建築費が安い”
まずはこれが大きいです。
ハウスメーカーさんで建築の見積もりを出してもらうと、普及価格帯の床面積30坪の2階建ての家で込み込み2000万円前後くらいになると思います。
出雲なら安い土地がありますし、格安ハウスメーカーさんを利用すればもっと安くあげることもできるでしょう。
けれど、わたしたちは平屋に住みたかったのです。
平屋となると一気に価格が上がりまして、数百万円の増額になってしまうのです。
わたしたちの乏しい予算では手が届きません…。かと言って予算を抑えると、2LDK程度といったちいさな住宅になってしまうのです。
「うちらの予算ではこんな小さな家しか建てられないんや…」と見積もりを眺めながら夫婦で嘆いたことを覚えています。
リノベーションではこのあたりの事情がまったく変わってくるのです。リフォーム費用にどれだけかけるかにもよりますが、建築費を数百万円のオーダーで安くあげることができます。
性能面でも、新築と同程度の費用をかければ高気密・高断熱住宅へと作り変えることは十分可能です。
固定資産税を軽減できる
これは意外と大きいです。物件にもよりますが、新築一戸建てと比べると半額以下に抑えられると思います。リノベーションの規模・内容によっては再評価で金額が上がってしまう場合もありますので、ご注意ください。
出雲市の助成金
出雲市移住促進住まいづくり助成金というもので、市外からの移住者に適用されるものです。これは建築費の補助金扱いとなります。
この助成金は新築でも出るのですが、出雲市の制度上リフォームのほうが金額が大きいので少し有利になります。
出雲市に限らず、いまは空き家対策をどこの自治体でも行っています。移住助成金やリフォーム補助金はかなり広く実施されているので、ぜひ調べてみてください。
古民家リノベーションは面白い!
いろいろ理由はありますが、最終的にはこれに尽きると思います!
古民家リノベーションでしか得られない体験は厳然としてあると思います。逆に言うとアンティークに価値を感じない人には向かないのかもしれませんが…。
歴史を刻まれた古い建材を活かしつつ行うリフォームには様々な制約もありますが、新築の自由設計とはまた違った面白みがあります。ぜひ古民家リノベーションを選択肢の一つに入れてみてください。