大根島民の憩いの場『大塚山公園』。周辺の溶岩洞窟や廃船見物もおすすめです。

出雲のスポット

大塚山は日本一低い火山

松江市八束町の大根島の中心部には、大塚山公園という小規模な公園があります。

桜が美しいので、春先こそ大根島外からもたくさんの来園者がありますが、それ以外の季節は混み合うことはなくゆっくりと自然を満喫できる穴場スポットです。

【大塚山公園入口の看板】
【大塚山公園入口の看板】

こちらの看板にもある通り、公園がある大塚山は実は日本一低い火山と言われています。

大塚山が噴火したのは、今から20万年前です。

大規模な噴火ではなかったので粘度の低い溶岩がゆっくりと火口から流れ出し、それが固まったところに海水が流れ込んで、大根島になりました。

そのため、大根島自体が玄武岩質の溶岩からできた軽石で形成されています。

噴火当時は現在よりももっと海面が低かったそうですが、その後の海面上昇によって、現在は標高42.2メートルのスコリア丘となっています。

理科の勉強のようですが、成り立ちを知ると非常に面白い島ですね。

また、大根島と言えば350年以上の歴史を持つ牡丹栽培が有名です。

火山灰を含むこの島の土質が、牡丹の栽培にも向いていることも関係しているかもしれません。

大塚山という名前ではありますが、標高が低いこともあって遠目から見ると山よりも丘と表現する方が近いかもしれません。

大根島自体が周囲12キロほどの小さい島なので、山頂の大塚山公園からは周囲を360度見渡せます。

晴れた日には、海だけでなく鳥取の大山も見ることができますよ。

松江市景観計画では、松江城や田和山史跡公園同様に眺望景観が見どころの展望地として数えられています。

中海からの風を浴びながら、大塚山公園から周囲の大パノラマを眺めていると、何とも言えない清々しさを感じます。

大根島自体が低い島ということもありますが、松江側から大根島へ繋がる道路も非常に海面と高さが近く、見どころのひとつです。

ドライブしながら横目で海を眺めると、その水面の近さに驚いてしまいます。

サイクリングやツーリングでも、爽快感を感じられる道としておすすめです。

【大塚山公園周囲の園路】
【大塚山公園周囲の園路】

山頂の大塚山公園からは、大塚山に沿うように園路が展開されています。

上空から見ると、大塚山公園を中心として園路がぐるぐる円を描いているようなイメージでしょうか。

この写真のような園路が、いくつもいくつも大塚山公園を囲んでいます。

園路の周囲には緑があふれ、ここを歩きながら中海や大根島を眺めるだけでもリフレッシュできそうですね。

芝生と桜が美しい憩いのスポット

そんな大塚山公園は、広い広い芝生エリアと公園を取り囲む桜の木が特徴です。

休日には親子連れが木陰にビニールシートを広げ、お弁当を食べている光景がよく見られます。

以前は一年中牡丹を見ることができた温室があったのですが、現在は閉館しており少し残念です。

しかし、芝生でボール遊びをしたり園路を散策したり、ピクニックや犬の散歩を行うには十分な公園と言えます。

夏でも風が気持ちよく木陰が涼しいので、ゆっくり自然を満喫できます。

敷地内にトイレがあるので、長時間滞在しても安心ですね。

【大塚山公園に広がる芝生】
【大塚山公園に広がる芝生】

園内の桜はほとんどがソメイヨシノですが、早咲きの河津桜も数本あります。

樹齢60年とも言われる桜はお花見シーズンには一晩中ライトアップされ、夜でもその美しさを堪能できます。

大塚山公園からライトアップされた桜を見下ろすような位置関係になるため、他では見られないような景色が広がっています。

桜まつりも開催されるので、少し混み合いますが春に訪れるのも良いですね。

春以外でも、『まんなかマーケット』という名前のイベントが開かれることもあります。

フリーマーケットや大道芸、かき氷やジュースの出店などがあるそうです。

知る人ぞ知る周辺情報

大塚山公園は、大根島のちょうど真ん中に位置しています。

牡丹園

周囲には、知る人ぞ知る穴場スポットがいくつもありますので、是非大塚山公園に遊びにきた際に寄ってみて下さい。

例えば、大塚山公園を降りて1分ほど歩けば牡丹園がいくつもあります。

牡丹のシーズンの春から初夏のみ開いている園がほとんどですが、冬の寒牡丹が楽しめる園もありますよ。

大根島と言えば由志園がメジャーですが、その他の牡丹もとても見事です。

施設に入館しなくとも、5月前後のシーズンは大塚山公園から園路を降っていくと、露地で栽培されている大輪の牡丹をたくさん見ることができます。

風に乗って牡丹の香りが漂う大根島はとても素敵です。

【大塚山公園から伸びる園路】
【大塚山公園から伸びる園路】

溶岩洞窟『竜渓洞』(要予約)

また、大塚山が火山だった名残として『竜渓洞』という溶岩洞窟があります。

道路工事の際に偶然発見されたこの洞窟は、流れた溶岩の外側が固まって内側の溶岩が流れて空洞になってできたそうです。

事前に予約すれば、指導員さん同伴のもとで見学ができます。

この『竜渓洞』は、洞窟の中の『神溜まり』と呼ばれる火口部のほか、溶岩が流れた形のまま固まった独特の模様や、つらら上になった溶岩、ガスが抜けるための穴、地上から地下に伸びた植物の根など、珍しいものでいっぱいです。

洞窟内の環境に適応した珍しい生き物も生息しており、学術的価値も高いので研究者にも人気の洞窟なんです。

そんな洞窟は、竜神の棲家に因んで『竜渓洞』という名が付けられています。

「竜の亡骸」廃船の不思議な光景

竜神と言えば、もうひとつ紹介しておきたいのが、京島の龍宮神鳥居の手前にある廃船です。

当初は防波堤代わりに廃船をいくつも置いていたそうですが、護岸工事の後に一部を残して撤去されました。

その名残の廃船を、今でも見ることができます。

朽ちた船の竜骨が海面から顔を出しており、後ろの龍宮神と相まって「竜の亡骸」と呼ばれることもあるそうです。

朽ち果てている様子がどこかもの悲しいような、それでいて長い時間の流れを感じさせて落ち着くような、不思議な光景と言えます。

是非自分の目で見てほしい景色のひとつです。

アクセス・駐車場など

大塚山公園は、大根島のほぼ中心に位置しています。

小さい島なのであまり迷う心配はありませんが、大塚山は高さがなく遠くから目印にすることができないため、あらかじめ道を確認しておくと安心ですね。

駐車場は10台ほどあり、無料です。

大塚山公園及び周辺情報については、松江観光協会八束支部のサイトをチェックしてみてください。

松江観光協会八束町支部 大根島公式サイト