『島根原子力館』と『深田運動公園』地域の施設で遊び感覚で学んだ後は、見晴らしの良い景色と自然の中の遊具で楽しもう
松江の中心部から恵曇方面に30分程度車を走らせると、鹿島町の山の上に見えてくるのが『島根原子力館』です。
こちらは中国電力の原子力発電所に隣接しており、原子力発電の仕組みや安全性について遊びながら学ぶことができる施設です。
山の麓部分には『深田運動公園🏸』があり、自然の中でスポーツや遊びを満喫できるよう整備されています。
原子力発電所は私たちの生活に必要不可欠な電気を生み出しているほか、交付金や雇用といった面でも地域と深い関わりがあります。
原子力発電の是非に関わらず、松江やその周辺地域に住む私たちの生活に大きく影響しているのです。
身近にある大きな施設のことを理解しておくことは、地域に住うにあたって大切なことだと思います。
原理力発電について知ることのできる『島根原子力館』と、麓の『深田運動公園』について、紹介していきます。
『島根原子力館』とは
『島根原子力館』は、海抜150mという眺めの良い立地に建っています。
近代的でスマートな外観に思えますが、なんと出雲の社をイメージした建築だそうです。
そう思って眺めてみると、神社の屋根のような形も相まって、入口と本館が拝殿と本殿のようにも見えてきますね。
駐車場はとても広く、空と日本海に山々の緑と『島根原子力館』が映え、晴れているととても爽快です。
それでは、早速建物の中に入ってみましょう。
『島根原子力館』で遊んで学ぶ!
『島根原子力館』には、子供から大人まで楽しみながら学べるというコンセプトに基づいて様々なコーナーが設けてあります。
玄関を抜けると、原子力やエネルギーに関する本や科学や工作、実験などの本を自由に閲覧できる「エネルギア原子力情報コーナー」と、島根原子力館マスコットキャラクターのリッキーが迎えてくれる「リッキーホール」「リッキーの森」があります。
続いて体験コーナーに移ると、島根原子力発電所の安全対策についての映像やジオラマの展示をしている「安全対策コーナー」や、「発電のしくみコーナー」が現れます。
こちらでは、水力発電、火力発電、風力発電、太陽光発電といった原子力発電以外の発電方法を、体験することができます。
ハンドルを回して風を起こしたり、光を当ててソーラー模型を動かしたりといった体験型の展示なので、勉強感なく学ぶことができ、小さな子供にもおすすめです。
この『島根原子力館』以外でなかなか見ることができないのが、「原子力発電コーナー」に展示してある原子炉の模型です。
なんと、島根原子力発電所2号機原子炉格納容器の実物大モデルとなっています。
この模型と併せて、原子炉の起動や核分裂の連鎖反応、水蒸気発生といった流れを知ることができます。
また、発生したエネルギーが家庭に届くまでの流れを映像で観ることができるエネルギーシアターもこちらのコーナーです。
原子力によってエネルギーを発生させた後のことも、しっかりと押さえておきたいポイントですよね。
それが学べるのが、放射線とはどういったものかを展示する「放射線コーナー」や、原始燃料のリサイクル方法・放射性廃棄物の処分方法を紹介する「燃料サイクルコーナー」です。
こうした様々な展示やゲームを楽しんでいる間に、原子力発電に関する様々な学びを得られる仕組みになっています。
『島根原子力館』からの眺望と、地域
2Fに上がると、休憩コーナーと展望コーナーが設けてあります。
海抜150mという立地だけあって、晴れた日の眺望は一見の価値ありですよ。
この写真には1号機・2号機原子炉建物と、その向こうに加賀の潜戸が見えます。
反対側には、松江の市街地や松江城があり、佐陀川や宍道湖まで見通すことができますよ。
特産品販売コーナーでは、手作り味噌や板わかめ、わかめごはんのおにぎりや藻塩ラーメンといった地元の食材を使った食べ物を購入することができます。
中でも一押しは、手作り味噌を使った味噌味のソフトクリームです。キャラメルソースがかかっており、味噌とキャラメルの趣の異なる香ばしさが堪りません。
(現在は提供を一時中止しているようです)。
『深田運動公園』を満喫しよう
『島根原子力館』のある山には、『深田運動公園』が整備されており、野球場やテニスコート、スポーツ広場などがあります。
おすすめしたいのは、こちらの写真の児童公園です。
大小の滑り台の他に芝生や屋根付きの東屋があり、家族つれでお弁当やおやつを食べるのにぴったりです。
周辺には桜をはじめとした樹木や花が植えられており、散歩や自然散策にも最適です。
是非、『島根原子力館』の帰りに立ち寄って、リフレッシュしてくださいね。
公式サイト・アクセス
『島根原子力館』および『深田公園』は、JR松江駅から恵曇方面に向かって車で30分ほど走った鹿島町の山沿いにあります。
近くまで行けばひたすら一本道なので、迷うことはありません。
入場料も駐車料金も無料で、駐車場も広いので安心ですね。
野球場やテニスコートなどの設備を使う場合は、予約が必要になっています。
開館時間や休館日、スポーツ施設の申し込みについては、公式サイトを確認してください。